2016 Fiscal Year Annual Research Report
Toward social consensus construction for clinical application of uterus transplantation
Project/Area Number |
15K15852
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
菅沼 信彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (30179113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木須 伊織 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (30445267)
原 尚子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50624243) [Withdrawn]
阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70265875)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子宮移植 / レシピアント/ドナー / 臨床適用 / 社会的コンセンサス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究成果ならびに国内外の動向を踏まえ、わが国の一般市民の子宮移植医療に対する意向と許容度を再調査することにより、臨床的に子宮移植を実施することに対する倫理・社会的問題点を明らかにすることを目的とした。 子宮移植の倫理について男女各300名(20~39歳)のアンケート調査結果より、「子宮移植・代理母ともに許される」と「子宮移植は許される」とする者が76.4%、「子宮移植・代理母ともに許される」と「代理母は許される」とする者が68.4%で、子宮移植を許容する意見の方が多数であり、男女間の明らかな差違は認められなかった。子宮移植の臨床適用に対する意見としては、「是非実現させて欲しい」・「興味がある」との積極的意見は40.2%で前回調査と同様であった。これに対し「やめた方がいい」・「興味がない」という消極的な意見も14.7%にみられた。一方、スウェーデンにおける移植子宮からの出産報道に関し、その事実を含めた知識の有無を質問したところ、「代理母」を知っている割合は女性83.3%、男性60.0%と多くを占めたが、「子宮移植」を知っている割合は20%前後であり、さらに「子宮移植による出産」を知っている割合は16.5%にとどまった。 今回の調査結果を前回(2012年6月)と比較しても、子宮移植に対する一般市民の意識には大きな変化はなく、今後も当医療に関する情報開示と啓蒙活動の必要性が実感された。
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Research Products
(14 results)