2015 Fiscal Year Research-status Report
一人称視点による直接授乳場面の手本教材開発と母乳育児学習教材としての有用性
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15K15856
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
菊地 圭子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00444927)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 1人称視点 / 直接授乳支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は新たなデータ収集を行わず、本研究の前段階で平成26年度までに得ていた1人称視点の映像を用いて教材について検討した。産褥1か月の母親17名の映像分析から、①母親は自分と乳児の姿勢調整を素早く終え、数秒から十数秒という短時間で乳児を乳房に吸い付かせている、②乳児の頭部を把持して吸着させた後、横抱きにして授乳する母親が多い、③乳児が安定して哺乳を継続する状態になるまで乳児に視線を向けている、④母親の視野からは乳児の下口唇や下顎が見えないため、母親はときおり頭を動かし視野の角度を変えて観察している、⑤新生児の覚醒状態や哺乳のリズムを観察して授乳を終えるタイミングを見計らっている、⑥抱っこの姿勢で排気させる母親と肩に乳児を乗せて排気させる母親がいる、の6点の共通性があることが明らかになった。この結果より、計画の段階ではさまざまな授乳姿勢の撮影を検討していたが、本研究では乳児の頭部を把持しながら交差横抱きで吸着させ、その後横抱きに安定させる授乳姿勢での教材作成を行うこととした。授乳時間は20分から30分程度と長いため今回の教材では安定した哺乳場面は削除し、授乳開始から乳児が乳房に吸着するまでの数分間と、授乳の終了と排気の場面をつないで教材化することとした。また、母親の動作スピードが速いため、じっくり見せたい部分については再生速度を遅くしなければならないこともわかった。今回分析したデータは眉間に視野カメラを装着したデータであったが、本研究で使用予定のHX-A100を頭部右方に装着しても直接授乳の様子が遜色なく撮影できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度に計画していた母乳育児支援の専門家との会議は研究者および専門家との日程調整がつかず実施できなかった。そのため、手本映像の撮影も実施しなかった。27年度の映像分析結果を専門家と共有し、手本教材の設計を検討したうえで、28年度に映像の撮影を実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は母乳育児の専門家と協働して手本教材の作成を進める。平成29年度の教材評価に向け研究フィールドの開拓を進めるととともに倫理審査の申請手続きを行う。
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Causes of Carryover |
平成27年度に予定していた専門家会議と手本映像撮影を実施しなかったため、専門家および対象者への謝金が支出されず残金が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
専門家会議および手本教材の撮影用の謝金として平成28年度に支出する。
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