2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of Parenting Programs for "Parenting of Concern" Provided by the Parents who have Infants and Preschool Children with Chronic Disease
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15K15862
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
楢木野 裕美 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (90285320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 裕子 大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (00382250)
羽畑 正孝 大阪府立大学, 看護学研究科, 助教 (60530318)
小代 仁美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80531136)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 気になる養育 / 慢性疾患 / 乳幼児の親 / ぺアレンティング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、慢性疾患を抱える乳幼児の親の「気になる養育」に関する量的調査のまとめ及びその結果に基づくペアレンティング支援を検討した。 1)慢性疾患を抱える乳幼児の親の「気になる養育」に関する調査 前年度に引き続き、慢性疾患を抱える乳幼児の親の「気になる養育」の様相と支援を分析した。対象は小児専門病院、大学病院に勤務する看護師372名(回収率43.8%)である。看護師は関東圏38.2%、近畿・中国圏22.3%、勤務先は大学病院が66.7%、小児看護経験年数は3~5年が26.3%で職階はスタッフナースが74.2%である。入院児の疾患は、主に小児がん、次いで循環器系疾患である。親の気になる養育状況43質問内容を10項目に分類した。10項目のCronbach’sα 0.75~0.93であった。特に多かったのは、親の支援者のなさ、親の生活リズムの乱れや親の生活時間に合わせて子どもに生活させること、安全への配慮のなさ、子どもとの情緒的関わりなさであった。子どもの疾患別では、小児がんの子どもの養育者では、主体性のない養育、親の生活リズムの乱れ、お菓子を中心にした食事、子どもの言うままの養育であった。循環器疾患の子どもの養育者では、親の支援者のなさ、子どもに影響する親の状況の中での養育であった。支援では、約40%の看護師が10項目すべての養育状況に関わっていた。親の状況の情報収集、疾患や医療的ケアへの理解の確認をしていた。さらに親の思いの傾聴やかかわり方のモデルを示す支援をしていた。 2)ペアレンティング支援の検討 ぺアレンティングの要素を文献から抽出し、養育者が自分を受け入れる支援、子どもの日常生活を満たせる能力・技術を増やすこと、親子関係性、親の社会との繋がりの大切さの学びを視点とした。気になる養育を踏まえて、慢性疾患の疾患を踏まえた調査結果を基にしたぺアレンティングの実際を挙げた。
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Research Products
(1 results)