2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developing Objective Evaluation Indicators for Continuing Education Program for Maternal and Child Health Nursing Professionals in the Developing Countries
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15K15866
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
吉野 八重 北里大学, 看護学部, 准教授 (80433720)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 継続教育 / 遠隔教育 / 持続性 / 看護師 / 助産師 / 母子保健 / 臨床能力 / モンゴル |
Outline of Annual Research Achievements |
モンゴルで過去5年間実施した遠隔教育プログラム受講者の看護職を対象にした調査結果をまとめた。質的データは、国内外の共同研究者らと共に分析し英語論文を執筆、International Nursing Review誌に投稿し2018年3月に出版された。また、モンゴル保健省のインカントリーネットワークを活用して、看護師、助産師対象に初めて開催した国際遠隔シンポジウムの参加者のアンケート結果(量的研究)を分析し、Central Asian Journal of Medical Sicenceへの投稿依頼をうけ、論文の最終校正している。このの結果は2017年9月の国際学会の招待講演で発表した。質的・量的結果ともに、参加者らの満足度は非常に高かった。世界銀行の衛星通信システムを利用し、北里大学看護教員、臨床専門家、世界保健機構母子保健局との協働により、科学的根拠に基づく最新の知識を遠隔地域まで届けることができた。ムードル上で講義資料、ビデオ、教材、関連文献を掲載したものは現地の院内継続教育や大学の基礎教育のカリキュラムの枠組み、内容の改変に貢献し、教材として広く活用されていた。遠隔システム活用によって参加者の移動時間や経済的負担を軽減できた結果、アウトリーチの看護職らに新たな教育機会と、5年ごとの看護免許の更新に必要な単位数を提供することができた。最新の科学的根拠に基づく知識の普及によって看護実践力が強化され、仕事への誇り、満足度が増加していた。医療器材や医薬品が乏しい同国では、妊娠から産褥期までのリスク予防のための基本的な観察、リスクアセスメント能力向上が強く求められていた。しかし一方で通信インフラや技術的問題、専門用語の翻訳や通訳、ロジスティック面での多くの課題も明らかとなった。今後はこれらの課題に対して改善に向けた検討を重ねて、他国への汎用化に向けた取組みを進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)