2016 Fiscal Year Research-status Report
在宅小児と家族への発達段階に応じた医療・福祉・療育支援の連携課題に関する研究
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15K15868
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
清水 裕子 関東学院大学, 看護学部, 助手 (40737508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 真弓 関東学院大学, 看護学部, 教授 (40294558)
廣瀬 幸美 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60175916)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 小児在宅医療 / 連携 / 小児地域包括支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
インタビューガイドを用いて福祉職3名、教育職5名(療育機関含む)、医療職(小児専門病医師、在宅診療医師、保健師、看護師、理学療法士等)11名へのインタビューを分析しながら実施し、データ収集を行った。予定した研究参加者の承諾を得ることができ、順調にデータ収集を行うことができた。当初の予定以上の研究参加者の承諾を得ることができたため、豊富なデータ収集を行うことができた。そのため、データ処理の経費が当初の計画以上に必要となり、経費の前倒しを行った。 前年度から計画予定としていたカナダでの国際新生児看護学会に参加し、周産期医療の現状と在宅移行支援について最新の知見を得ることができた。ファミリーセンタードケアが取り入れられている周産期医療の現場の視察と様々な専門職種から在宅移行支援についてのレクチャーを受け、カナダにおける小児の在宅療養生活を支える支援体制についての知見を得ることができた。さらに、カナダの地域包括支援システムに関する視察に参加した。先進しているカナダでは、出産前から成人移行期を見据えて在宅医療を必要とする小児の地域包括支援システムが確立されており、専門職間の連携と看護職の担う役割について知見を得ることができた。また、小児の地域包括システムを支える看護職の人材育成のあり方についても知見を得ることができた。これらの視察等で得た知見は、本研究の結果の課題解決として考察に生かすことができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
依頼した研究参加者の承諾を得ることができた。予定以上の研究参加者の協力を得ることができたためデータ収集を順調に行うことができた。 当初の計画通りに遂行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ分析を行い考察していく。報告書を作成して、研究結果を公表していく。 本研究で明らかになった、小児在宅医療支援の連携課題については、次の研究の計画立案に生かしていく予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた以上の研究参加者の内諾を得ることができたため、調査データのテープ起こし委託費が必要となり前倒し請求を行った。しかし、内諾を得ている研究参加者へのインタビューが都合により次年度に持ち越しとなっているために、今年度使用予定として前倒し請求した額が次年度使用額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前倒しした使用予定額を予定通り、次年度に使用していく。
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