2021 Fiscal Year Annual Research Report
Preparation utilizing pediatric nursing specialty and medical fee
Project/Area Number |
15K15872
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
神道 那実 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (90434638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 文子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00121434)
岡田 摩理 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (20745583)
遠藤 幸子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (00817174)
鳥居 賀乃子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (20743420)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児看護 / プレパレーション / 診療報酬 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、小児看護におけるプレパレーションの全国的な実施状況および診療報酬に関する認識について、質的記述的に調査した。全国の小児科を標榜する病床数400床以上の一般病院と小児専門病院の小児病棟・小児科外来に勤務する看護師1,712人を対象とし、2017年8月~2018年3月に無記名自記式質問紙調査を行った。 2020年度には、前年度までにまとめたプレパレーションの実施状況への影響要因が明らかになった。更に、2021年度は、プレパレーション5段階の各項目の実施状況と病棟の種類・看護師の病棟での小児看護経験年数・学習経験との関連を分析し、今後のプレパレーションにおける課題を検討した。その結果、プレパレーションが日常的な看護として定着していないこと、プレパレーション5段階のうち、第1段階の情報収集と第2段階のアセスメント、第5段階の遊びの実施が少ないことが課題であると考えられ、今後のプレパレーションの定着と質向上を図るために必要な対策を検討した。 小児看護におけるプレパレーションが診療報酬として認められるためには、プレパレーションに必要な資源や看護師の実施状況を客観的データとして蓄積していくことが必要であり、本研究において全国的な状況を把握できたことは意義があると言える。また、看護師の属性・学習経験とプレパレーション5段階の実施状況との関連から課題と対策を見出せたことは、今後の小児看護におけるプレパレーションの質向上につながると考える。 本年度は、これまでに研究成果として得られた、プレパレーションの対象や方法、他職種との協力の有無、プレパレーションに必要な費用の出処に関する調査結果およびプレパレーション実施状況と看護師の属性・学習経験との関連、看護師が診療報酬への算定を希望する援助内容について、学会発表を行った。研究成果をまとめた論文についても、学会誌への掲載に向けて投稿中である。
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