2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Multidisciplinary Training Program for Visiting Nurses for Supporting People with Autism Spectrum Disorder
Project/Area Number |
15K15886
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
中島 充代 福岡大学, 医学部, 准教授 (60320389)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉知 延章 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (10364697)
原田 春美 福岡大学, 医学部, 教授 (70335652)
大重 育美 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (70585736)
中山 政弘 福岡女学院大学, 人間関係学部, 講師 (50576410)
池田 智 福岡大学, 医学部, 助教 (90759268)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 訪問看護師 / 自閉症スペクトラム / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、まず、全国の訪問看護施設150か所に勤務する看護職者300名に対して調査を実施した。内容は、自閉症を有する方への訪問看護経験の有無とその状況、訪問支援内容の実施度と困難度を調査し、169名(56.3%)より返信を得た。そのうち101名(59.8%)が自閉症を有する方の訪問看護を経験し、最終的に有効な95名(56.2%)の回答を分析した。その結果、訪問内容の実施では、わかりやすいコミュニケーションの工夫、自己表現の支援、意思決定支援、安心できる距離の調整、薬物の効果と副作用・睡眠状況・身体状態の観察、他職種との連携とチームでのサポート、個性の理解、得意分野の見極め、ストレングス支援、イライラ時の対処やリラクセーションが80%以上の割合で実施されていた。困難を感じた支援内容としては、就労支援、コミュニティでの支援、イライラ時の対処支援、意思決定支援、家族との関わりや距離の調整があげられていた。 9月に、自閉症を有する方への訪問看護を考えるシンポジウムを開催し、92名が参加された。最終的に69名(75%)より今回の学びと希望する教育内容に関するアンケート調査の回答を得た。その結果、参加者は訪問支援の学びや情報を得ることができたと感じていた。実施して欲しい教育内容は、具体的な場面でのコミュニケーション、適切な関わり方、訪問看護を利用している本人や家族の意見、事例検討、小児に対する支援、家族支援などが挙がった。 以上の結果と新人訪問看護師へのインタビュー結果を踏まえて、12月より3月にかけて自閉スペクトラム症の特徴とコミュニケーション、家族支援、緊急支援、他職種との連携、困ったときの対応について6回の研修を計画して実施した。14名が参加し、最終的に6名の結果をみると、理解が深まっていた。
|
Research Products
(7 results)