2016 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病患者に対する症状の改善を目的とした新たな在宅運動療法の確立
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15K15893
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大野 洋一 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10709059)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / リハビリテーション / 有酸素運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の進行状況として平成27年度に引き続き平成28年度も運動による介入および介入効果の測定を実施した。現在、約20名の被験者に対して介入を行い結果を得ている。結果の傾向として本研究の目的としている有酸素効果による神経機能の保護・改善と思われる結果を認めている。現在までに得られている結果は今年度に開催される学会にて報告を予定している。 研究の進行状況として、当初の研究計画と比較すると進行状況は遅れており、データの収集と解析を平成29年度は実行していく予定である。現在も複数箇所にて測定の実施を予定しており、さらに被験者数は増加していく予定である。今年度に測定される結果を含め本研究の目的としてる在宅での有効な有酸素運動による神経機能の保護・改善を明確に示したいと考えている。 研究における情報収集として、在宅ケア、リハビリテーション、パーキンソン病、生理学、神経内科学 等の各種学会に参加し最新の知見を得ることができた。また、学会では他職種と意見交換を行ない、加え本研究の実施にあたり多くの臨床医の先生方よりご意見をいただく事ができている。これらの情報やご意見をもとに本研究における結果の考察や本研究の重要性を十分に検討し、得られた結果を広く報告していく。そして、パーキンソン病に対する科学的根拠に基づいた有効なリハビリテーションの確立とそれを在宅で行うことで得られる有用性を十分に実証し、パーキンソン病に対する治療に貢献をする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年度は研究実施に必要となる物品の準備や研究協力に関する依頼等を実施し、研究開始における準備が中心となり年度末より測定を開始した。平成28年度は測定を中心に行なったが予定数に見合う十分な被験者数の確保に至っていない。平成29年度も引き続き測定を継続し被験者数の増加を図る。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者数が予定数よりも少ない状況となっている。この要因として運動介入に対する負担感から参加を見合わせる対象者も少なくない。そのため、今後も十分な説明を行い研究の必要性と理解を伝え被験者の数の増加を図りたい。また、関東近県のパーキンソン病友の会に測定実施の依頼も継続して行うことにより測定の機会を増やす予定である。平成29年度はすでに数か所での測定予定が決まっており、被験者数の増加を図り測定結果を集計し本研究の研究結果を公表していきたい。
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Causes of Carryover |
平成27年度に購入予定であった高額機器の購入費が一部不要となり、その残金の持ち越し額が平成29年度の使用額として追加されているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
測定に要する交通費や使用機器代、また被験者への謝礼等に使用する。加え、結果の公表ための学会参加費や論文作成に要する費用として使用する。
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