2015 Fiscal Year Research-status Report
日本人高齢者に特化した日常生活とサルコペニアの実態と予測・関連要因抽出
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15K15895
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
中村 勝喜 聖徳大学, 看護学部, 助教 (10736854)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 要介護高齢者 / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人高齢者を対象としたサルコペニアに関連する要因を抽出するため、先行研究を調査した。サルコペニアに関する研究の多くは、欧米で行われており、我が国においては、医学、体育学などにおいて徐々にではあるが増加していたが、看護領域では先行研究は見当たらなかった。 先行研究から、高齢者のなかでも要介護高齢者のサルコペニアに関してほとんど明らかにされていないことが明らかとなった。したがって、当初対象としていた日本人高齢者ではなく、より対象者を絞り込み、要介護高齢者のサルコペニアの実態とその関連要因を抽出することが、これからますます増加していく要介護高齢者のサルコペニア予防、改善に寄与することができるのではないかと考えた。 サルコペニアの定義、診断基準は定まっておらず、研究によって異なる見解であったが、2010年に国際的な合意形成を目的として欧州の老年医学と栄養学に取り組む研究者らによる,European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)が定義、診断を本研究においても用いることとした。 サルコペニアの関連要因の項目については、先行研究において、要介護高齢者のサルコペニアとの関連要因は、ほとんど見当たらなかったので、一般高齢者を対象とした文献を参考としたり、研究者、研究指導者、医師など実践家と協議しながら、項目を選択した。 本年度計画していたサルコペニアの診断方法とサルコペニアに関連する要因項目を抽出することは達成できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先行研究からサルコペニアの定義と診断方法を選択することができた。また、サルコペニアに関連する項目についても、先行研究から抽出し、抽出した項目を研究指導者、研究協力者、実務家などと協議し決定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、研究協力機関である医療社団法人いでした内科・神経内科クリニックへ依頼し、対象者の選出を行い、研究者らによって作成した、サルコペニア診断と関連する項目を調査し、実態を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
当初予定していた人件費・謝礼費が、謝金対象外である研究指導者と研究協力機関の職員との会議となったので、必要がなくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実態調査協力機関が広島県広島市安佐北区と遠方であるため、旅費に追加したいと考えている。
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