2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of Visiting Care for COPD Patients who Require Home Oxygen Therapy
Project/Area Number |
15K15904
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Research Institution | Junshin Gakuen University |
Principal Investigator |
波止 千惠 純真学園大学, 看護学科, 准教授 (70570026)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 訪問看護 / COPD患者 / セルフマネジメント / 急性増悪 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅酸素療法を行っている65歳以上のCOPD患者27名を対象に、外来看護師の介入の方法の違いによるCOPD患者の急性増悪に関連する要因及び看護介入の違いによるセルフマネジメント教育の効果を検討する.データ収集期間はCOPD患者が在宅酸素療法を開始した時点から急性増悪を起こした時点及び急性増悪を起こさなかった患者のエンドポイントは2017年6月までとした。調査項目は①COPD患者の属性②質問紙調査:CAT、LINQ(COPD患者に必要なセルフマネジメントの情報量)③診療録:呼吸機能、酸素量、BMI、急性増悪の有無④外来看護師の訪問時の看護記録から行った支援内容の種類と回数とし①看護介入の違いによる急性増悪の有無②急性増悪を起こした群の看護介入の違い③訪問指導群の急性増悪の有無の支援内容の違いを連続変数はMann-WhitneyのU検定,カテゴリー変数はカイ二乗検定、COPDの急性増悪の有無を従属変数とし看護介入の違いを独立変数とするCox比例ハザードモデルの単変量解析を行った。外来看護師の看護介入の違いではCOPD患者の急性増悪の有意差はみられなかった.しかしCOPD患者のセルフマネジメントに必要な情報LINQでは,「病気の理解度」や「薬」の病状や治療に関すること,「自己管理」「運動」など日常生活に関する情報について外来指導群は情報が不足していた(p<0.001). 訪問指導群は,急性増悪を起こさなかった患者の方が必要な情報量のドメインの合計点が急性増悪を起こした患者より不足していた.訪問指導群の看護師が訪問時に行っていた支援内容は食事(63%),次に吸入,リハビリ状況の確認(31%)の順であった。支援内容で急性増悪の有意差はなく,同じように支援しても急性増悪を起こしていた.COPD患者の急性増悪を予防するためには、患者の生活の場で課題を患者、家族と一緒に検討し支援できる看護師の教育水準のレベルアップが求められる.
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