2017 Fiscal Year Research-status Report
地域看護診断能力向上を目指した個人別態度構造分析(PAC分析)の導入
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15K15907
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
北宮 千秋 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10344582)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域診断 / 保健師教育 / 個人別態度構造分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域看護診断を教育する際に個人別態度構造分析の手法を用い、質的に地域をとらえるという、学生にとってはつかみにくい課題について、自分の内面にある地域観を可視化し、言語化することを目的に研究を行った。その過程で学生は、人々がそれぞれに内在させている地域観を体感することになる。 平成29年度はテーマ3「開発した教育プログラムでの教育実践と効果検証」を行った。対象となった23人のプログラム終了後の感想をデータとし、意味内容の類似性を分析し、カテゴリ化を行った。学生はプログラムを通して【地域を深く考える】経験をしていた。【地域をとらえる視点】をもっていることに気がつき、研究者との相互作用の過程において【思考が整理される】ことから、【地域をとらえ直す】ことや【地域イメージは自分とつながる】気づきを経験していた。また、思いがけず【地域への肯定的・好意的感情】をもっており、【地域には必ずメリットとデメリットがある】ことに気がつき、【マイナスがあるから地域の力と魅力がある】との考えを得ていた。 地域を深く考えることを通して、地域のイメージを構造化しその意味を考える過程は、過去に経験した出来事と深く結びつき、自らの内面を表出する過程でもあった。住むことで知る地域像があり、住んだ地域を基本に物事を考える傾向などを見出し、住民が環境と折り合いながら、多様な思いを持ち生活していることを理解することにつながっていた。そのため、地域をとらえる視点を醸成するプログラムとしては一定の効果が得られたと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者所属教育施設では、保健師教育を選択制としている。年度ごとに選択学生数にばらつきがあり、当初予定していた対象者の人数が5割程度となっているため、データ数が少ない状況にある。そのため、プログラム実施期間を1年間延長することを計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに研究期間を1年間延長し、平成29年度後半から3年次学生へのプログラムを行っている。その学年が4年生となる平成30年度に3年間のプログラム実施対象者への教育効果について、検討を加える予定である。
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Causes of Carryover |
プログラムは計画通りに実施したが、対象者数が少ないことが予想されていた。そのため、プログラムの評価において、質的データの解析ソフトを計上していたが、購入を見送った。その予算を次年度使用額とした。 また、この予算で、研究を1年延長するとともに、論文作成に伴う学会参加旅費や英文チェック等の予算とする。
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