2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of using Analysis of Personal Attitude Construct for students to understand the community characteristics
Project/Area Number |
15K15907
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
北宮 千秋 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10344582)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域診断 / 保健師教育 / 個人別態度構造分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域看護診断を教育する際に個人別態度構造分析の手法を用い、質的に地域を捉えるという学生にとっては訓練を必要とする課題について、自分の内面にある地域観を可視化し、言語化することを目的に研究を行った。その過程で学生は、人々がそれぞれに内在させている地域観を見いだすことになる。 平成30年度は、対象とする学生数を増やすため、継続してプログラムを実践した。その結果、16名の学生に新たにプログラムを行った。 テーマ3 プログラム導入前後の学生のPACの実施データから教育効果を検証する:公衆衛生看護学実習のプログラムを終了した学生は地域をどのようにとらえたのか、対象となった15グループ(39人)に個人別態度構造分析を実施した。その過程でのクラスターの命名とその語りをデータとし、意味内容の類似性により分類を行い、カテゴリを抽出した。カテゴリを【】で記述した。 その結果、住民との交流を通して住民が【人のつながりを保つこと】を重要に捉えていること気づいていた。地域の環境に触れることにより【地域の豊かさに関すること】に気がつき、そのことは【利便性に関すること】と密接に絡んでいることを理解していた。それゆえ住民が自ら【地域を動かそうとすること】を感じ取っていた。地域の【経済基盤に関すること】や観光などの経済効果を見込んでいる【外を意識して取り組んでいること】を見いだした。【健康課題に関すること】に目を向け、【健康課題に関する組織的な取り組み】を捉えることができていた。 公衆衛生看護学実習において地域看護診断の作成を課されており、既存資料の検討や地区踏査を行った。学生は既存資料からはつかみきれない住民の生活や自然環境、産業構造やそれに伴う利便性の問題をとらえつつ、他方それらは負の側面よりはプラスの効果もあることを自身の地区活動を通して、心に留めていることを再確認できる機会となっていた。
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