2015 Fiscal Year Research-status Report
限界集落化を呈する大都市の社会的孤立高齢者の予後観察と多重セイフティネットの構築
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15K15912
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桂 敏樹 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00194796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志澤 美保 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00432279)
奥津 文子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10314270)
春木 香苗 (臼井香苗) 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (50432315)
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会的孤立者 / 大都市 / セイフティネットワーク / 超高齢地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画書と調査票等を作成し医の倫理委員会に倫理審査を申請し承認後研究を実施する。 本研究の調査対象は京都市A学区在住の高齢者を対象とする。調査方法は、地域自治会連合会会長を通じて町内会の全高齢者に調査票を配布し回収する、配布留め置き調査法を実施する。 本研究では定義に従って社会的孤立のスクリーニングに国際的に広く使用されている日本語版Lubben Social Network Scale短縮版LNSL-6(栗本他2011)を用いる。これは信頼性妥当性が検証され、得点(0~30点)が高いほどネットワークが大きく、12点未満は社会的孤立と判定できる。その他の調査内容は調整済みである。 一方、我々は既に2009年にA学区地域健康づくり会(大学、地域包括支援センター、介護予防推進センター、社会福祉協議会、自治連合会、女性クラブ、シニアクラブ、自主グループ、小中学校PTA等)を設置して健康づくり活動を展開している。この組織は住民組織や地域の各種機関が合同でA学区在住高齢者の所在等を確認し、健康づくりやイベント等を通じて地域の繋がりや世代間交流、居場所づくりを推進している。従って各機関・住民組織が地域高齢者を把握できることから住民個人からだけでなく地域ネットワークからも住民の社会的交流や多機関との接点、孤立者把握を確認できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで我々が実践してきた地域保健活動の拠点のひとつで、自治連合会の協力が得られる地域であることから準備は進んでいる。自治連合会等との会議は定期的に実施されていることから進捗状況を確認できる。現時点では予期しない事柄は生じていない。
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Strategy for Future Research Activity |
調査方法は、地域自治会連合会会長を通じて町内会の高齢者に調査票を配布し留め置き調査法による質問紙調査を実施する。不在であった対象は再度訪問する。回収した調査票を点検し記入漏れや不適切な回答記載は、その場で確認修正する。 データ入力は業者に委託し精度の高いデータファイルを作成する。データクリーニング後に分析を行う。このデータファイルをベースラインデータとする。 次に、分析の結果を元に社会的孤立高齢者に対する現行のセイフティネットの問題点を明らかにする。地域住民が参画し、大都市超高齢地域に社会的孤立高齢者の早期発見と支援のためのセイフティネットを多機関共同で考案し、実効性がある多重セイフティネットを備えた健康で安全安心な街づくりを進める。また、社会的孤立者が見落とされていた場合は、地域包括支援センター、保健センターと連携し必要な支援体制を整える。
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Causes of Carryover |
3月に予定されていた学会の日程が次年度に移り学会の参加を見合わせたため、旅費が余った。 印刷物の依頼を行わなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度使用を見合わせた分を次年度に使用する予定である。
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