2017 Fiscal Year Research-status Report
地域における発達障害児とその家族に対する新たな養育支援方法修得プログラムの開発
Project/Area Number |
15K15913
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
芳我 ちより 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (30432157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 利明 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70633840)
大井 伸子 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (60155041)
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 発達障害児 / 早期発見・療育 / 母子保健 / 保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,発達障害児の早期発見・早期療育のための支援方法を修得する教育プログラムの開発を目的としている。平成29年度は、前年度の研究成果の報告(学会発表、論文発表)、および早期療育のための手法をシステマチックレビューとメタアナリシスにより明確にした。研究成果をまとめると保健師の支援技術向上に必要な方策は3つあり、発達障害のアセスメント手法の向上、発達を促す好機を逃さない養育技術の向上と親支援技術向上であった。当該研究については、看護科学学会学術集会において口演発表し、現在、国内誌に投稿中である。 また、システマチックレビューとメタアナリシスの結果、効果的な早期療育の方法として、5歳未満の子どもに有効なのは、音楽療法の要素を取り入れること、親密な関係にある養育者等が介入役を担当すること、以上の2点であることが示唆された。本研究結果については、国際疫学会学術集会において口演発表を実施、現在、雑誌Heliyon(Elsevier 出版社)に投稿中である。 これらの反応からは、幼児期の発達障害児に対しNICUの看護師等、出生時に未熟児であった児をケアした経験を有する看護職が興味関心を示す傾向が伺えたが、市町村においてスクリーニングをしている保健師は、療育まで手が回らないというような負担感をもっている可能性が高く、母子保健に関わる人員を増やす等、支援体制の整備が不可欠であるという背景が推察された。 これらの成果発表が無事に論文として出版された後、ホームページ等にて知見を公開し、今後の介入研究へと繋げていくため共同研究可能な市町村等、実践の現場を確保していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、本年度がまとめの時期となり、学会発表のみでなく、論文投稿が2本終了予定であったが、どちらも未だアクセプトされず、また、HPでの公開もできずにいる。ただ、投稿中であるため、次年度早々には完了する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
論文のリバイズに努めアクセプトを目指す。
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Causes of Carryover |
今年度は最終年度として論文作成と出版を計画していた。会計上、掲載料として見込んでいたが、未だアクセプトの連絡がなく、遅延してしまったため。
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Research Products
(6 results)