2017 Fiscal Year Research-status Report
小規模離島における地域の風土を活かした発達障がい児療育支援体制の構築
Project/Area Number |
15K15915
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
稻留 直子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (60709541)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸谷 美紀 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50442075)
森 隆子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50507126)
兒玉 慎平 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (80363612)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 離島 / 発達障害児 / 地域風土 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,本研究では児童発達支援事業に通う未就学児の親を対象にした障害への気づきや受容に至るまでの育児歴の聞き取りから,受容に影響を与えた地域風土について明らかにすることである。そのため,孤立型離島3島で行われる児童発達支援の現状について調査し,主たる養育者である母親及び父親の障害受容過程に関する聞き取り調査を行い,障害受容に関連する地域風土について調査することとした。具体的には,平成28年度中に各島で市町の保健師及び児童発達支援事業所職員とともに研究調整会議を行った結果を整理した。また,3島のうち1島で実施した調査結果をもとに検討した「離島における発達障害児をもつ親の障害受容過程と地域風土との関連」について,研究分担者と再検討し「離島の地域風土」と母親の「子育てに対する思い」「子どもの特徴と成長への気づき」「他者との関わりの受け止め」の3点との関係性から,離島の「物理的環境」「社会文化的環境」は母親の育児経験の捉え方に大きく影響を与える事が明らかとなった。この結果は「離島における発達障害児を持つ母親の子どもの受け入れと地域風土との関連」と題し,雑誌に投稿した。 また,X島での調査結果を踏まえ他離島においても同様の調査を行うため,Y島で研究調整会議を行った。H28年度中にY島Y村における母子保健事業の現状等を把握しており,それをもとに,調査が可能であるか密に協議した。次年度はY島において同様の調査を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度までに調査が終了した孤立型離島1島の結果についてまとめ雑誌に投稿した。その他1島の対象地域において、島内関係者で研究調整会議を重ねたが調査実施には至らなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は、予想以上に本務多忙となり調査が滞ったため、補助事業期間を延長した。 今後は、研究調査会議を重ねた対象地域での調査と、平成29年度までに実施した調査結果の公表を行う。
|
Causes of Carryover |
平成29年度は、予想以上に本務が多忙であり、研究が予定通りに遂行できなかったため、補助期間を1年延長した。 よって、平成29年度使用予定の助成金を次年度使用する。
|
Research Products
(1 results)