2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Support Model for Very Low Birth Weight Children Using School Health Information in Elementary Schools
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15K15922
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
竹中 香名子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (40733192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 千春 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 准教授 (70383552)
高橋 佐和子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (80584987)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 養護教諭 / 国際生活機能分類 / 就学時健康診断 / 幼稚園・保育所・小学校連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
就学時保健情報について、養護教諭が学校生活支援を検討する際の必要性・活用可能性と活用の実態を明らかにすることで有効活用への方策を検討することを目的とした。このため、質問紙調査と面接調査の二つの研究を行った。 層化無作為抽出法で994小学校を選定し、郵送による無記名自記式質問紙調査を行った。調査内容は①学校生活支援を検討する際に必要・活用可能な就学時保健情報②1型糖尿病児、齲歯が多い児、超低出生体重児の事例における養護教諭のアセスメントと学校での対応③養護教諭の属性と支援経験とした。アセスメントは自由記載とし、国際生活機能分類(ICF)に沿って分類した。291人の解答を分析した。発達障害児の支援経験のある養護教諭は就学時保健情報の「既往歴」など5項目でとても必要と回答した割合が有意に多かった。事例のアセスメントでは3事例とも「環境因子」「活動」の記載が多く「個人因子」「参加」の記載は少なかった。 12人の養護教諭に半構造化面接を行った。質問内容は、就学時保健情報を活用して支援した事例の経緯や経過とした。逐語録を作成し、コードを生成して質的記述的に分析したが、養護教諭が着目した情報のコードはICFに沿って分類した。446コード<231サブカテゴリー>【89カテゴリー】が抽出された。養護教諭は<就学時健診の結果と受診状況>を情報源として【発達障害が疑われる行動パターン】などに着目していた。【就学時健診の結果から情報収集が必要と判断】した児は<幼稚園・保育所に問い合わせ>たり<保護者との相談を実施>していた。情報収集で【学校生活支援への保護者の希望】を確認し【関係教職員で支援の方向性を検討】していた。入学後は児の【集団行動上の問題の有無】に着目し【担任と連携して支援を実施】していた。 養護教諭は就学時健診の情報を学校生活支援の必要な児の発見と支援の検討に活用していることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)