2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developing assistance program applying for characteristics of elderly people who live alone
Project/Area Number |
15K15927
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
美ノ谷 新子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (20299986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 静香 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10320714)
柴崎 美紀 (小田切美紀) 杏林大学, 保健学部, 講師 (20514839)
土屋 陽子 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (90637414)
黒川 佳子 順天堂大学, 保健看護学部, 助教 (20637102)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 独居高齢者 / 強み / 一人暮らし / 生活維持 / 孤立予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
【国内調査】 平成27年度に都市部と地方でデータ収集を行い、平成28年度は両地域で調査票のデータ分析を行った。都市部では独居高齢者300人へ配布し有効回答数は178人(59.3%)で、非独居高齢者300人へ配布し有効回答は172人(57.3%)であった。地方では独居高齢者825人へ配布し有効回答数は450人(54.6%)で、非独居高齢者600人へ配布し有効回答は307人(51.2%)であった。 分析の結果、1.都市部・地方共に独居高齢者は、非独居高齢者よりも平均年齢が高く、要支援者の占める割合も高かった。男女比は地方では女性が3/4を占めたが、都市部はほぼ同数であった。2.都市部・地方共に独居高齢者は、心身の弱さを感じていたが、前向きに対処しようとしており預貯金の管理や食事の用意をし、自分のためだけでなく他人のためにも調理、洗濯、ゴミ出し、買い物ができると応えていた。しかし話し相手や子・孫がいないが多かった。また、自分の健康に気遣った生活をし、他人に気さくに声掛けし、必要な場所に一人で出かけられる強みを持っていた。以上から独居高齢者は自立した生活を維持しようとする“強み”をもつが、他人との交流が少ない傾向にあり、心身の弱る中で懸命に自立している状況であった。周囲の者はこの自立を理由にせず、孤立化させない応援と看視が必要である。 【デンマークの実態調査】 高齢者施策の講義受講後、在宅療養中の独居高齢者を訪問看護師に、独居の要介護高齢者を訪問介護士に同行して生活の実態を調査した。デンマークでは特別養護老人ホームではなく高齢者住宅の建設が推進されており、徹底した自立支援を行っていた。在宅介護の拠点となる高齢者センターの中には、訪問介護・訪問看護ステーションのみならず、理学療法、フットセラピー、口腔ケアセンターや訪問栄養ケアステーション等もあり、24時間のケア体制を提供していた。
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Research Products
(7 results)