2015 Fiscal Year Research-status Report
地域包括支援センターのコーディネーション機能の実態
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15K15933
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
岡野 明美 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (20718118)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | BPSD / 強固な受診拒否 / 本人は困っていない / 家庭訪問 / 保健師の信念 / 多職種連携 / 安定した生活の獲得 / 地域資源の創造 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.概念分析1)文献検索:データベース「医学中央雑誌」「CiNii Articlcs」「CINAHL」「看護職のコーディネーション」の言及した文献のまとめとして、コーディネーションは伝統的に情報伝達の問題としてみられていたが、ケアをよりよくするための方法として海外を中心に研究が進められている。Relational coordination 尺度を使った研究からよいコーディネーションの効果として、ケアやコミュニケーションの質の向上・サービス満足度の向上、コスト削減、トラブルの減少などがあった。2)概念分析:Walker L.O. & Avant K.Cのモデルを使って「コーディネーション」の概念分析を行った。<先行要件> 不確実さ、時間拘束、困難性の高い課題、多職種、脆弱な対象者 <属性> 相互作用、共通理解、プロセス <帰結> ケアの質改善、効率性の改善、労働者満足が高まる、コスト削減、有害事象(院内感染・転落・苦情)の減少、在院日数減少 2.コーディネーションの現状に関する半構成的面接調査 地域包括支援センター保健師10名に対して、認知症高齢者のコーディネーションの現状について半構成的面接調査の実施 <結果> 1. 属性 運営形態:直営2人,委託8人、包括経験年数:3年未満 3人,3~5年未満 2人, 5年以上 5人、前歴:行政4人,産業1人,医療機関3人,社会福祉施設2人 2.インタビュー内容分析 質的記述的方法で分析中
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画書では、質問紙の完成であったが、インタビュー対象者とインタビュー日程の確保に予想以上に時間を要したこと、また、インタビュー内容のボリュームの多さから、分析に時間を要していることが遅延の理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー内容を分析し、コーディネーションに関する要因を探索する。 インタビュー内容分析結果から質問紙を作成し、全国規模で無作為に郵送し、量的に地域包括支援センター保健師が行うコーディネーションの実態を明らかにする予定ではあるが、インタビュー分析の結果から、地域包括支援センター保健師が行うコーディネーションの実態を明らかにするには、インタビューの数を増やし、質的に分析した方がよいかどうかを見極めたうえで進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究の遅延により、質問紙の印刷代が未支出のため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙を作成し、印刷費用を次年度に繰り越す
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