2015 Fiscal Year Research-status Report
認知症ケア技術高度化のためのマルチモーダル認知症コーパスの構築と利用
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15K15990
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
石川 翔吾 静岡大学, 情報学部, 助教 (00626608)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マルチモーダル分析 / 知識コンテンツ / 認知症 / コーパス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,専門家の経験知となっているケア技術の形式知化を進めると共に,介護・看護者の内省を促す認知症ケア技術学習システムを構築することが目的である.以下にH27年度の成果概要を示す. 1.認知症ケアスキルの記述スキームを設計し,それを表現,分析するためのWeb分析ツールを開発した. 2.記述結果を評価するために専門家の知識をスキル評価ルールとして蓄積した.その結果,スキルの基本部分において専門家と同様の評価が可能となることを示した. 3.専門家の知識モデルに基づいた振り返り学習コンテンツを開発し,医療現場におけるコンテンツの有効性を検証した.その結果,本コンテンツが学びに有効であることを示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
専門家との継続的な連携に加え,医療・介護施設との連携が進み,実データの収集と分析が効率的に実施できる環境を設計した.専門家の実践的知識を手がかりに,コミュニケーションスキル表現モデルの構築が進み,学習コンテンツへの構造の利用につながった.コンテンツの有効性評価も一部行えたため,継続的な評価体制で実験を継続できる見通しが得られた.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度構築した実験環境を活用して,継続的に認知症コーパスの構築と利用に展開できる.病院での状況理解を重点的に実施していたが,これを介護施設などの生活を支える現場に広げて展開する.その際,チーム,環境といった要因をモデルに組み込み,マルチモーダル情報の分析,利用を発展させる.
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Research Products
(12 results)