2017 Fiscal Year Research-status Report
時間間隔知覚の不一致現象から聴覚コミュニケーションの基盤を紐解く
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15K16010
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
蓮尾 絵美 東京電機大学, 情報環境学部, 研究員 (60725969)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 時間知覚 / 聴覚 / 充実時間 / 空虚時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
物理的には等しい長さの時間間隔であっても、その時間間隔が一つの持続音の始まりと終わりとで区切られた場合(充実時間)と、二つの別々の短音で区切られた場合(空虚時間)とでは、「時間間隔知覚の不一致」が生じることが知られている。本研究では、このような音の区切りの違いによる時間間隔知覚の不一致現象の神経基盤を調べる。
本年度は、前年度に引き続き、育児のために研究中断をすることとなったため、新たに実験を行ったり、データ分析を進めたりすることはできなかった。本研究課題と密接に関連する事柄として、楽器音を用いた場合の充実時間や空虚時間の長さの知覚については、これまでに行っていた心理実験の結果をまとめて複数の国際学会で発表することができ、本研究課題に役立つ意見交換及び情報収集ができた。なお、本研究課題については、研究期間を1年間延長することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に引き続き、育児による研究中断のため、新たな実験を行うことができなかった。関連する心理実験でこれまでに得られたデータについては、国際学会で発表を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度からは新たな所属で研究復帰できることが決まり、子どもの預け先も確保することができたため、実質的な研究再開ができる見込みである。新たな実験を行うとともに、これまでの実験結果をまとめて論文執筆を行う。次年度の研究環境では、既に本課題で行う聴覚心理実験および脳波実験が実施可能となっている。今後必要に応じて、所属大学スタッフと協力し、実験設定を行うことにしている。
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Causes of Carryover |
育児のための研究中断期間が当初の予定より長引いたため(子どもの預け先が確保できず、自宅で育児をしなければならなかった)、使用計画との誤差が生じた。研究期間を1年間延長することとしたので、次年度の研究費として使用する予定である。具体的には、実験の実施に必要な機器や周辺機器の購入に使う予定である。
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Research Products
(5 results)