2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K16047
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
石井 健太郎 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (10588742)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヒューマンロボットインタラクション / 自律ロボット / 相互寄与 |
Outline of Annual Research Achievements |
人間と自律ロボットが互いに双方が活動する環境を作り上げるための技術の提案として,自律ロボットの移動経路を人間の好みに応じて組み替えるデバイスの開発と自律ロボットが収集した環境の画像を人間に提示するインタフェースの開発を行った.自律ロボットの移動経路を組み替えるデバイスでは,それぞれが赤外線通信により相互に情報を交換する小型デバイスを実装し,ユーザが小型デバイスを配置するだけで,目的地までの移動経路を自動的に計算する仕組みを実現した.環境の画像を提示するインタフェースでは,自律ロボットが収集した大量の画像の中からユーザにとって意味ある画像を優先的に提示するために,画像を評価する手法について検討した.さらに,人間が自律ロボットに対して知識を提供する場合と自律ロボットが人間に対して知識を提供する場合について,それぞれユーザスタディを行った.人間から自律ロボットに知識を提供するユーザスタディでは,パズルを解く課題を題材とし,パズルが解けないロボットに対する人間のふるまいを観察すると同時に,自律ロボットのリアクションのうち,どの要素が人間の手助けを引き出すかを調査した.自律ロボットから人間に知識を提供するユーザスタディでは,英単語を学習する課題を題材とし,自律ロボットのふるまいを変えたときに人間の学習効果に変化があるかを調査した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自律ロボットの移動経路を組み替えるデバイス・人間と自律ロボットのユーザスタディについては,学術的な知見が得られており,論文発表や学会発表につながっている.一方,環境の画像を提示するインタフェースは,まだ発表できる段階ではないが,着実に実装は進んでおり,おおむね当初計画どおりである.
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Strategy for Future Research Activity |
自律ロボットの移動経路を組み替えるデバイス・人間と自律ロボットのユーザスタディについては,さらに知見を精緻化していくことにより,まだ論文発表に至っていないものについて論文発表を目指す.環境の画像を提示するインタフェースは,今後改良を重ねて,論文発表や学会発表を目指す.
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Causes of Carryover |
学会発表や実験調査が当初計画よりも少なく,参加費・旅費・謝金の支出が少なかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究に必要な物品はほぼそろったが,故障してしまったものもあり,多少の補充を見込んでいる.ただし,今後は学会発表や実験調査のための経費の支出が主になる予定である.
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