2016 Fiscal Year Research-status Report
日本語意味解析のための意味辞書および機能語用例データベースの開発
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15K16049
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松崎 拓也 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (40463872)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自然言語処理 / 形式文法 / 意味解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
組合せ範疇文法による日本語文法の記述および内容語・機能語の辞書の拡充をさらに進めるとともに,構文解析系の精度を向上させるための研究を行った.文法記述に関しては,内包的表現の分析とその辞書項目としての実装を重点的に行った.その他さまざまな言語現象に対応する辞書項目を記述した結果,現在の辞書は表層形約8,000に対し550,000エントリを実装している.構文解析器に関しては,冗長な解析結果を排除する処理や係り受け解析レベルでのエラーを自動修正する処理などを実現した結果,解析効率が大幅に向上した.また,文と文の間の意味関係がなす談話構造の分析を行うソフトウェアを開発し,数学問題テキストの解析による評価を行った.これらの結果を国際学会1件で発表する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文法および構文解析器の開発がおおむね順調に進展しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
構文解析器を利用した用例の収集を行う.
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Causes of Carryover |
研究支援員として適当な人材が見つからなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果報告のために約50万円を使用する.残額はRAを雇用しデータ作成を行うために用いる.
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Research Products
(1 results)