2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and Refinement of Class Schema Hierarchy from Large Scale Multilingual RDF Graph
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15K16090
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
森田 武史 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授(有期) (50590171)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | オントロジー / Linked Data / セマンティックWeb / オントロジー学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,英語版Wikipediaおよびナレッジグラフからクラススキーマ階層を構築することを目的とする.平成30年度は,昨年度までに構築してきた英語版Wikipediaオントロジー(EWO)を拡張し,新たにプロパティ公理(プロパティ定義域・値域,プロパティ上位・下位関係,プロパティタイプ,プロパティ反対関係)および同義語を(半)自動抽出する手法について提案した.プロパティタイプとしては,対称型,推移型,関数型,逆関数型,反射型,非反射型,非対称型を抽出した.WordNet,YAGO,DBpediaオントロジーなど,既存のオントロジーには,定義域や値域など一部のプロパティ公理は定義されているが,その他のプロパティ公理は定義されていない.本研究で提案した手法を既存のナレッジグラフに適用することにより,プロパティ公理の補完ができると考えられる. 日本語Wikipediaオントロジー(JWO)の応用として,小学校教育における教師の補助役として,議論参加者および司会進行者の2つの側面から議論の支援を行う「議論支援ロボット」の開発を行った.小学校教育における議論では,児童に主体的に発言をさせながら,あらかじめ想定したテーマの範囲内で議論を進める必要がある.この目的を達成するために,議論支援ロボットには,質問応答,議論の誘導,発言の拡張,進行管理,発言の促進の主に5つの機能を実装した.この中で,質問応答機能を実現するために,教材オントロジー(授業で想定するテーマに特化したオントロジー)とJWOの二つを用いた.教材オントロジーにより,テーマに即した質問応答や議論の展開を支援すると共に,JWOによりテーマに関連するが,少し外れた話題に関しても対応できるようにした.小学校に議論支援ロボットを導入し,評価を行い,児童および教師の両方から高い評価を得ることができた.
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