2017 Fiscal Year Annual Research Report
Programming Learning Support System based on Visualization by Experienced Programmers' Perspective
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15K16104
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
野口 靖浩 静岡大学, 情報学部, 講師 (50536919)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 学習支援システム / プログラミング / 可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の成果は、H28年度に設計・構築を進めた、学習者自身が修正した演習課題のソースコードを対象とした学習者の着目状況に応じた可視化の仕組みについて、いくつかの実際の教育現場での実践に結びつけたこと、そしてその結果を分析し改良を進めたことである。 平成28年度は、既存の演習課題から典型的な誤りを分析し、その講義・演習において教師が設定する教育意図と関係するそれらの誤りについて、適切な可視化と支援メッセージを提示できるように教育意図記述ルールの条件記述並びにその条件の検出機能を拡張した。それを踏まえて、平成29年度は、3つの授業(A(初級者向け):54名・B(中級者向け1):108名・C(中級者向け2):117名)を対象とした授業実践を行った。最初にそれぞれの授業において教師が求める可視化について調査・分析を行った。それぞれの授業から得られた、”ロバストネスの向上”、”評価式の評価状況の詳細の可視化”、”再帰の呼び出し階層構造の可視化及び呼び出し階層に基づくフィードバックの実現”などの要求について、教師自身が現実的な時間内に実現できようにするための必要な機能を拡張した。その上で、授業実践の中での本提案システムの活用と問題点の分析を行った。これらの授業実践の中で学習者によって記述されたプログラムの可視化の状況を評価したところ、ほとんどの事例において妥当性の高い(教師の作成したプログラムに対する可視化と同等の可視化)可視化を行えることが確認できた。
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Research Products
(2 results)