2016 Fiscal Year Research-status Report
放射線誘発オートファジーによる細胞死回避システムの解明
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15K16131
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Research Institution | National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology |
Principal Investigator |
野口 実穂 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 東海量子ビーム応用研究センター, 主幹研究員(定常) (40455283)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 老化様細胞増殖停止 / 放射線 / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年度は育児休業を取得したため、研究は行っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
H27年11月末からH28年3月末まで産前産後休業、および育児休業を取得していたため、当初の予定より非常に遅れている。 H27年度はX線照射により長期細胞周期停止状態(老化様増殖停止)に入った細胞のX線照射後のオートファジー活性をCito-ID試薬を用いて、蛍光強度として検出した。これにより、X線照射後に24時間でオートファジー活性が高まることを明らかにした。その後は産前産後休業、および育児休業に入ったため、研究は進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
本課題はH29年度で終了するため、今後育児休業取得による延長申請を行う(2年間延長の予定)。 H28年度は放射線照射後のオートファジー活性化とアポトーシス抑制との関係について調べる予定であったが、これはH29年度以降に行う。 H28年度は放射線照射後のオートファジー活性の変化の度合いについて線量依存性、および時間依存性を中心に調べる。続いて、オートファジーが放射線誘発細胞致死および放射線照射後の生存にどのように関わっているかについて調べる。そのため、放射線照射後に老化様増殖停止、増殖死ならびにアポトーシスを起こす細胞それぞれについて、オートファジー活性を調べる。一旦これらの結果をとりまとめ、成果として発表する。 その後、放射線照射後のオートファジー活性化がアポトーシスを抑制する可能性について、オートファジー活性化を薬剤やsiRNAを用いて阻害することにより検討を行う。
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Causes of Carryover |
H28年度は育児休業を取得したため研究を行っておらず、H27年度に未使用として残った額をH28年度に使用することができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験用の装置はH27年度に購入済みであるため、細胞培養用の培地・血清、および抗体・オートファジー検出試薬・アポトーシス検出試薬の購入、ならびに学会等の旅費に用いる予定である。
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