2016 Fiscal Year Research-status Report
デザイン上流過程支援のためのAMを導入した多様解導出システムの基礎構築
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15K16172
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 浩一郎 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40598330)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 多様解 / 満足化 / 自己組織的 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては,少ないデザイン目標・条件下で多様な形状を生成可能な多様解導出システムにAdditive Manufacturing(以下,AM)を導入し,デザイン上流過程における発想支援と加工の統合的なデザインシステムの構築を目的としている.本年度においては,前年度に明らかになったAM導入による課題に基づき,骨のリモデリングに着目した3次元形状変換アルゴリズムを作成した.具体的には,目的関数を用いない局所的な評価による形状変換,生成された多様な形状(初期形状)の形状特徴の保持といった「形状の多様性の保持」と「力学条件への満足化」を実現するアルゴリズムを実装した.また,生成された形状のAMによる出力を先行して実施し,問題なく出力されることを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で述べたように,本研究は,2016年度における研究実施計画の目標である「形状変換アルゴリズムを実装した基本システムの構築と形状出力の試行」を達成し,2017年度実施予定の事例適用についても先行して開始している.なお,その過程において本研究課題に用いている3Dプリンタの性能に依存した形状出力時の問題点が挙がったため,材料変更等の考慮が必要になることがわかった.この点については2017年度計画において考慮していく予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は現時点で,研究実施計画に基づき順調に遂行されている。最終年度である2017年度の研究では,意匠性と力学特性の両者が求められる人工物デザインへ事例適用を行い,提案システムの有用性を示す.また,実装したアルゴリズムにより生成された形状の特性を分析するとともに形状変換アルゴリズムのブラッシュアップを並行して実施し,AMを導入した多様解導出システムの基礎を構築する.
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Research Products
(1 results)