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2016 Fiscal Year Research-status Report

浴槽表面のすべりの評価方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K16180
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

工藤 瑠美  奈良女子大学, 生活環境科学系, 講師 (50599131)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsすべり / 素足 / 浴室床
Outline of Annual Research Achievements

平成28年度は、平成27年度に実施した高齢者施設調査結果の見直しを行った。転倒事故の状況などはあまり把握できなかったが、どの施設も最も気を付けていることは、すべりにより転倒事故であった。脱衣所から浴室までの移動、さらに浴槽に腰を下ろすまでの動作について、介助者が最も注意を払っていることから、入浴時の腰を下ろした尻と背中のすべり具合よりも、歩行時や腰下ろし時などの素足のすべり具合の方がより重要であると考える。当初は入浴時の尻と背中のすべりの測定方法を確立する予定であったが、本研究では、歩行時などの素足でのすべりの測定方法を確立することに優先的に取り組むこととする。
代表者は、すでに液状物が介在している水廻り床を素足で利用する場合のすべりの測定,評価方法を提案している。既往の研究で提案している素足のすべりの測定方法は、人間が動作時に床に与える荷重や、動作時の履物底と床の接触状況などを要因として取り込んだすべり試験機O-Y・PSMに素足に近似したゴム片をすべり片として評価対象床の表面に接触させ、所定の荷重条件にしたがって引っ張った時の引張荷重を測定するものである。しかし、対象とする材料はタイルやビニル床シートには適用できるが、FRP樹脂成型板やモザイクタイルに適用できないという問題点がある。高齢者施設を対象に行った浴室における転倒事故の実態調査より、浴槽や浴室床の代表的な材料としてFRP樹脂成型板が使用されていたことから、さまざまな材料に対する適用性についてあらためて既往の水廻り床の素足のすべりの測定方法について検討する必要があると思われる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成28年9月から産休及び育児のための休暇により研究を中断したため、やや遅れているとした。

Strategy for Future Research Activity

はじめに種々の床材料に対する既往の測定方法の適用性を検討したうえで、より広範囲の床材料に適用できる測定機に用いるすべり片について、検討することとする。水廻り床を対象とした既往の研究成果などを参考に、すべり試験機O-Y・PSMに取付ける種々のすべり片を試作して、測定されたすべり抵抗係数と既往の研究で作成した心理学的尺度との関係を検討し、両者がよい対応を示し、かつ心理学的尺度値の差に対応するすべり抵抗係数の変化が誤差と比較してより大きくなるすべり片を設定する。

Causes of Carryover

平成28年9月から産休および育児のための休暇により研究を中断したため、次年度使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

携帯型床のすべり測定機に用いる素足用のすべり片の材料費や研究運営用の消耗品、人件費などに使用する予定である。

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Published: 2018-01-16  

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