2017 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of absorptive function via THRSP in the small intestine and the development for risk reduction of cardiovascular disease
Project/Area Number |
15K16205
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
島田 昌也 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (10576755)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ChREBP / 肝臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝臓において,糖質に応答する転写因子ChREBPやその標的である転写因子THRSP,およびインスリンに応答する転写因子SREBP1の発現量は,脂肪酸合成と同調して変動することが報告されている。単糖類であるグルコースと比較しフルクトースは,強力に肝臓の脂肪酸合成を誘導,すなわち脂肪肝を誘導する。そこで,過剰なフルクトースをラットに摂取させた際に誘導される肝臓の代表的な解糖系酵素PKLR遺伝子プロモーターならびに脂肪酸合成系酵素FASN遺伝子プロモーター上へのChREBP,THRSPおよびSREBP1の結合を検討した。また,生活習慣病モデル動物(インスリン分泌低下糖尿病モデルラットおよび高血圧自然発症モデルラット)の肝臓における中性脂肪量やTHRSPの遺伝子発現量を検討した。 (1)PKLRおよびFASNプロモーター上へChREBPの結合量は,高グルコース食を摂取させたラットと比較し,高フルクトース食を摂取させたラットで増加した。 (2)THRSPが核内へ移行することは確認できたが,PKLRおよびFASNプロモーター上へTHRSPの結合は検出できなかった。 (3)FASNプロモーター上のSREBP1結合領域はCpGアイランド近傍であるため,検出することが困難であった。 (4)中性脂肪量およびTHRSP遺伝子発現量は,通常ラットと比較しインスリン分泌低下を伴う糖尿病ラットおよび高血圧ラットで低下した。
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