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2015 Fiscal Year Research-status Report

シアリルラクトースの摂取による記憶学習能の維持・改善メカニズム解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K16221
Research InstitutionChubu University

Principal Investigator

山田 貴史  中部大学, 応用生物学部, 講師 (50531860)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywordsシアリルラクトース
Outline of Annual Research Achievements

シアリルラクトース(SL)は、N-アセチルノイラミン酸を主としたシアル酸にラクトースが結合した物質で、乳製品に含まれる。シアル酸を含む様々な糖鎖は細胞膜表面上のシグナル伝達を調整しており、脳神経伝達においても重要な働きをしている。そこで本研究課題では、シアリルラクトースを栄養学的に摂取する事による高次脳機能への影響、特に記憶学習能への影響を観察する事を目的とした。今年度の研究ではまず、培養神経細胞を用い、細胞周辺のSL濃度を変化させた時の影響を観察した。まず始めに、神経細胞株であるPC-12を用いたMTTアッセイを行い、神経細胞の増殖に影響を及ぼさない100uM以下のSL濃度で実験を行う事を決定した。次に、SLをPC-12培養培地に添加した時にミエリン形成シグナル因子であるTACE、BACE1、NRDcの発現を観察した。その結果、SL添加によりTACEおよびBACE1mRNAの発現に変化が起こる事が観察された。次に、神経支持細胞腫であるラットのC6細胞をオリゴデンドロサイトに分化誘導し、SLを培養培地に添加する事でオリゴデンドロサイトのミエリン形成シグナル因子であるErbB4の発現へ与える影響を観察した。その結果、SLの添加はErbB4mRNA発現には有意な影響を及ぼさない事が示唆された。現在、同培養細胞のタンパク質を抽出し、SLが神経支持細胞の神経栄養因子分泌へ及ぼす影響を測定中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

細胞培養実験については概ね計画通りに実施しており、採取したサンプルの測定を行う状態にあるが、実験計画にあるガングリオシドの測定条件を決定できていない。
動物実験実施のための食餌条件の検討が遅れているため、早急に検討する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

概ね当初の実験計画通りに実施する予定であるが、実験計画にあるガングリオシドの測定条件について引き続き検討する必要がある。あるいは、これと同等の研究成果・知見を得るための代替案を試案する必要がある。

Causes of Carryover

実験の進捗状況がやや遅れ気味であり、次年度の実施に持ち越したため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

実験計画通り、27年度に実施予定であった動物実験の実施のために使用する。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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