2016 Fiscal Year Research-status Report
新潟県を拠点とした成果の見える減塩政策のための実践的研究
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15K16232
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Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
堀川 千嘉 新潟県立大学, 人間生活学部, 助教 (00734857)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 減塩 / 食生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
・ 新潟県内の市町村より、尿中ナトリウムの採取及び塩分チェックリスト原案の回答項目から解析を行い、760名の新潟県民のデータより、高食塩摂取と関連する10の注意すべき食習慣について同定を行った。同定された10の食習慣は次の通りである:食事は満腹まで食べる、主食の重ね食べをする、丼物・カレー・麺類が多い、煮物の品数が多い、漬物摂取の種類が多い、魚卵の摂取回数が多い、麺類の汁を飲む、外食利用頻度が多い、濃い味付けを好んで食べる、飲酒頻度が多い。本成果は、学会発表ののち、査読付き英文論文に掲載された。 ・ 食塩摂取と関連する10の食習慣が明らかになったことにより、新潟県民が減塩を行うにあたり、とくに優先的に気を付けたほうがよい食習慣を科学的・定量的に示すことができた。これらの得られた成果は、新潟県や市の講演において報告・解説を行うことで、啓発を行った。また、新潟県内で現在用いられている減塩対策用のリーフレットが、本研究成果を活用して作成された。 ・ 関連研究の糖尿病と食塩摂取に関する査読付き英文論文についても、本年度採択された。 ・ 現在は、食塩摂取に関する食習慣のみならず、ナトリウムの排泄を促すカリウムについてもあわせて検討を進めたいと考えている。カリウム摂取量やナトリウム・カリウム比と関連しうる食習慣について現在検討・解析中であり、本年度中の論文としてまとめ、投稿を目指しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
新潟県内における尿中ナトリウムから得た食塩摂取量と関連がみられた10の食習慣について論文化し、査読付き英文論文に掲載されたほか、本成果をもとに県や市での講演による啓発等を実施している。 関連研究の査読付き英文論文も1件アクセプトされており、カリウムについてさらに検討が進められているなど、計画以上の進展がみられている。
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Strategy for Future Research Activity |
新潟県内の市町村の一部において、尿中カリウムについてもデータが得られていることから、カリウム摂取量やナトリウム・カリウム比についても同様に解析を行い、高血圧対策により有効な食生活を同定したいと考えている。
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Causes of Carryover |
尿中ナトリウム測定にかかる費用について、市町村の協力により減額がされた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画よりも研究が進んでおり、尿中カリウムをもちいたカリウム摂取量と食習慣についても解析・論文化を予定しており、さらなる研究成果の発信に必要な論文の英文校閲や論文投稿費に充当することを予定している。
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[Journal Article] Developing a questionnaire for prediction of high salt intake based on salt usage behavior: Analysis from dietary habits and urinary sodium excretion in Japan.2017
Author(s)
Horikawa C, Murayama N, Tochikura E, Ishida E, Kojima M, Isobe S, Suzuki K, Fueta K, Kira M, Sasaya M, Koide M, Oyanagi A, Yonekura R, Iriyama Y, Nakajima Y, Hatano C, Horii J
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Journal Title
Food and Nutrition Sciences
Volume: 7
Pages: 1-18
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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