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2021 Fiscal Year Research-status Report

食事中の食物への注意が食後の熱産生と満腹感に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 15K16236
Research InstitutionHiroshima Shudo University

Principal Investigator

鍛島 尚美  広島修道大学, 健康科学部, 准教授 (20433394)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2023-03-31
Keywords味覚 / 甘味 / 摂食量 / ギムネマシルベスタ
Outline of Annual Research Achievements

2021年度は,食事中に感じる甘味の強さがその後の間食(甘味を呈する食品)の摂取量および甘味に対する欲求に及ぼす影響を検討した。健康な若年成人10名は,ほうじ茶(Control),甘味受容体活性を抑制するギムネマシルベスタ(GS)溶液(濃度2.5 %)のいずれか25 mLを口に含み30秒間リンシングした。その30秒後に,水で口腔内に残存した溶液や唾液を30秒かけて洗い流した。続いて,朝食として基準食のマフィン半量を120秒かけて摂食し安静にした。被験者はこの手順を繰り返し,マフィンとヨーグルトをそれぞれ2回に分けて摂取した。口腔内刺激1回分の基準食を摂取する毎に,視覚的評価スケールを用いて主観的な味覚強度(甘味,酸味,塩味)及び嗜好度(好き嫌いの程度),空腹感,満腹感,摂食可能感,食事に対する満足感,甘味,塩味,酸味に対する欲求を評価した。朝食摂取90分後,被験者は間食としてチョコレートを食べたいだけ摂食した。朝食摂取時の甘味強度は,GS条件がControl条件に比べて有意に低く,間食摂取前の甘味に対する欲求は,GS条件がControl条件に比べて有意に高かった。空腹感,満腹感,摂食可能感,食事に対する満足感は,条件間に違いがなかった。チョコレートの摂食量は,GS条件がControl条件に比べて有意に多かった(P<0.05)。食事中の口腔内甘味抑制は,その後の間食における甘味を呈する食品の摂食量を増大させる可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の影響により,当初予定していた被験者数および条件の実験が実施できなかったため。

Strategy for Future Research Activity

2021年度の実験結果より,ギムネマシルベスタ溶液を用いた口腔内甘味抑制は,その後の間食における甘味を呈する食品の摂食量を増大させる可能性が示唆された。今後は新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえで,被験者を増やし,2021年度に実施できなかった実験を早急に実施する。併せて,データ解析,論文執筆を行う。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の影響により,当初予定していた被験者数および条件の実験が実施できず,消耗品や被験者へ支払う謝金への支出が少なかったため。
前年度に実施できなかった実験を行ない,実験用食材,消耗品,被験者謝金として研究費を今年度に使用する計画である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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