2017 Fiscal Year Annual Research Report
Using the chemical PITAGORA machine as educational materials for science education and creativity.
Project/Area Number |
15K16250
|
Research Institution | Kurume Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 美紗 久留米工業大学, 工学部, 准教授 (00389420)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ピタゴラ装置 / 見せる理科実験 / 楽しい理科実験 / 不思議な理科実験 / ものづくり実験 / 実験動画 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)本研究の題材である「化学的ピタゴラ装置」の製作経験およびアンケートによる教育効果の検証に関して,学会発表を3件行った。平成29年8月5日(土)~6日(日)に福岡教育大学で開催された日本理科教育学会第67回全国大会に参加した。「理科×ものづくり教材:化学的ピタゴラ装置の製作と教育効果の検証」の題目で発表し,教員志望学生へのアンケート結果から導いた教育的効果と,装置を観察した子どもに与えうる効果についてまとめた。本学において理科4科目共通のアクティブラーニング実験の必要性を示した。また,「教員志望学生から見た教材としての『化学的ピタゴラ装置』」の題目で学生が自身の体験とそこから得た効果について発表した。平成29年12月9日(土)には鹿児島大学で開催された第123回日本物理学会九州支部例会に参加した。「理科×ものづくり教材としてのピタゴラ装置」の題目で学生が自身の体験から,特にアクティブラーニングでの実験・装置製作と発表体験が教員となるためのステップ教材として有効であったことを発表した。 2)授業および卒業研究への展開:研究背景の一つに,教員志望学生が抱く化学実験の不安解消がある。また,目的として「見せる」ことを意識した実験づくりがある。中学校の履修範囲において実験内容の工夫や意識改善を計画実践した模擬授業を実施した。さらに,これらの改善を考察する卒業研究を2件実施した。子どもが見てわかりやすい色の変化などを付け加えた実験方法の提案や,理解しやすい実験補助教材の作成を行い,模擬授業で実践した。 3)研究をまとめた論文を投稿し,「教員志望学生から見た教材としての『化学的ピタゴラ装置』」の題目で久留米工業大学研究報告第40号に掲載された。本学の教員志望学生が抱える問題点を明らかにし,彼らが理科教員として自信を持って活動できるように経験を積むための教材プログラムとして本研究を提案した。
|