2016 Fiscal Year Research-status Report
技術者育成を志向したサービスラーニングによる教育効果の定量解析
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15K16270
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
中里 陽子 鹿児島大学, 教育センター, 講師 (60644820)
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2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | サービスラーニング |
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| Outline of Annual Research Achievements |
従来の専門家育成教育は、「専門家を志望する学生」と「その専門知識に精通した教育者」で構成された閉鎖的な集団内で進められていた。本研究では、異なる文化を持つ他者との創発的な課題解決を目指した経験学習プログラムであるサービスラーニングに着目し、サービスラーニングが専門家育成にもたらす効果を定量的に検証することを目的としている。具体的には、専門家育成教育を志向したサービスラーニングにおける学生の学習過程と教育効果を定量的に解明することを狙いとしていた。
3年計画の2年目として、平成28年度は、専門家育成教育を志向したサービスラーニングにおける学生の学習過程と教育効果を検討する定量的調査を行った。具体的には、サービスラーニングの活動中に、学生が誰とどのようなやりとりを行いながら、何を学び、どのような能力を向上させるかについて、前年度に実施した定性的調査の結果および先行研究の知見や既存尺度を統合しながら学生の学習過程と教育効果を測定する尺度を開発し、質問紙調査を行った。調査対象として当初予定していた技術者育成教育志向のサービスラーニングプログラムへの調査継続が難しくなったため、あらたな調査対象として、地域貢献人材としての専門家育成教育プログラムとして実施されているサービスラーニングプログラムへの調査を開始し、専門教育としてのサービスラーニングプログラムの教育効果を総合的に検討することとした。これらの調査で得られた結果を総括し、次年度は、専門家教育志向のサービスラーニングプログラムがもたらす教育効果とその過程を理論的に解明する。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年計画の2年目である本年度は、当初の計画通り、定量的な調査を行うための尺度開発と質問紙調査を実施した。調査対象として当初検討していた技術者育成教育志向のサービスラーニングプログラムへの調査継続が難しくなったため、あらたに別の専門家育成教育プログラムとして実施されているサービスラーニングに調査協力を依頼し、専門教育としてのサービスラーニングの総合的な教育効果について検討する体制を整えた。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に得られた調査結果をもとに、サービスラーニングプログラムの改善と、定量的検証に用いる測定尺度の精緻化を行い、サービスラーニングにおける学習過程と効果を再検証する。また、サービスラーニングが、正課授業への取り組みと関連しながら、どのような教育効果を生み出せるかを検討する。得られた結果をもとに、サービスラーニングが専門家育成にもたらす効果とそのメカニズムを理論的に整理する。これらの成果を論文としてまとめる。
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| Causes of Carryover |
本年度の調査計画については、当初予定していた打ち合わせ回数よりも少ない回数で完了することができた。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、調査対象プログラムの関係者とより詳細な打ち合わせを行い、より複雑な定量的調査を実施するため、調査費用（旅費、アンケート実施代としての用紙代等）に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)
