2015 Fiscal Year Research-status Report
腹部大動脈瘤への心臓リハビリテーションの安全性の確立と保護的作用について
Project/Area Number |
15K16351
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中山 敦子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60529147)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 腹部大動脈瘤 / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は腹部大動脈瘤患者に運動療法を行うことで予後を改善できるかを検討するものである。本研究の今までの実績としては、事前に後ろ向きに調査し、当施設にて腹部大動脈瘤患者に運動療法を行った症例では、特に安全性に問題なかったことが判明した。また他院(榊原記念病院 東京)での後ろ向き検討にて、全心リハ11781症例中に抽出された大動脈瘤術前症例(76名)が運動療法を行ったところ、2004年1月-2015年8月までの調査で、CPX施行30症例/76症例中であった。予後に関しては、死亡1名(リハ終了の775日後に虚血性心疾患で死亡)であり、MACEも同症例であった。よって包括的心臓リハビリテーションは腹部大動脈瘤術前に安全に行うことができると判断された。 この結果を踏まえて平成27年12月9日当院倫理委員会にて本研究が正式に承認された。今後、2016年4月より本格的に本研究を開始する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2015年5月、研究開始前に倫理委員会に申請したが、倫理委員会で本研究が最終的に承認されたのが、2015年12月9日であった。また申請者自身の出産のために研究を延期した関係で、実際の研究開始を2016年4月からとし、現在はその前の研究参加者の事前調査の段階まですすめている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、2016年4月より研究開始し、予定通りに進めることができると予想される。
|
Causes of Carryover |
出産に伴う研究期間延長(産休育休期間:平成27年11月2日より平成28年2月29日)の申請を行ったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究を1年延期して、研究参加患者の登録と心臓リハビリテーションの実施を行う。
|