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2016 Fiscal Year Research-status Report

足趾握力が人工膝関節全置換術患者の予後に与える影響

Research Project

Project/Area Number 15K16380
Research InstitutionKio University

Principal Investigator

瓜谷 大輔  畿央大学, 健康科学部, 准教授 (10454802)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords足趾握力 / 人口膝関節全置換術
Outline of Annual Research Achievements

平成28年度は人口膝関節全置換術(以下、TKA)術後患者における術前の足趾握力と術後予後との関係を明らかにすることを目的として研究データの収集を行った。データ収集は国内の3施設に協力を依頼し、実施した。対象は変形性膝関節症(以下、膝OA)患者でTKAを実施したものとした。両側TKA実施例については対象から除外した。膝OA以外に重篤な疾患や外傷の既往がない者とした。収集したデータは記述的データ(性別、年齢、身長、体重、BMI、初診日、手術日、術後歩行獲得までの日数、退院時歩行能力)、レントゲン所見、疼痛、自記式の機能障害アンケート、足趾握力、10m歩行速度、立ち上がり歩行速度、膝関節可動域、等尺性膝伸展筋力とした。協力を依頼した3施設から、延べ50例のデータを収集した。収集したデータの回収、データベースへのデータ入力作業を終え、現在データ解析作業の準備段階である。現時点で予備的に解析した結果、術前の足趾握力は術前評価での歩行能力のパラメータとは有意な相関が認められたが、術後の歩行能力のパラメータとは有意な相関を認めなかった。現段階では手術による下肢機能の変化による影響が大きいものと考えているが、対象者を様々な指標をもとにサブグループ化し、さらに詳細なデータ解析を実施していく予定である。また、1施設においては退院後の定期的な来院時にデータ測定を実施することができているため、長期的な縦断調査によるデータ解析も検討中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在までにデータ収集が完了した記録についてはデータ解析用データベースへの入力が完了している。現在実施途中のデータが数例残っており、それらを含めてデータ収集は終了する予定である。すべてのデータが入力されたのちにデータ解析できる段階まで進んでいる。また当初予定していなかった長期的な縦断調査を協力施設のうちの1つで実施できるようになったため、これについては引き続きデータ収集を継続している。一方で、当初予定していた介入研究の部分については協力施設側の都合等により、サンプルを集めることができていない状況である。

Strategy for Future Research Activity

当初予定していた縦断観察研究のデータ収集が完了したのち、データ解析作業に移る。ま成果のまとめを行い、学会、論文等での公表準備を進める予定である。また期間途中から実施できることになった長期的な縦断研究については平成29年夏~秋頃を目途にデータ収集を継続し、その後データ入力および解析作業に進んでいく予定にしている。

Causes of Carryover

物品の購入について他の研究資金からの調達が可能であったこと、データ解析作業による人件費の発生が当初の計画よりも少なくなったことが主な要因として差額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

論文投稿にかかる英文校正費用、投稿費用、学術大会参加費用など、成果発表に関する費用を中心に充当していく予定である。

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Published: 2018-01-16  

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