2017 Fiscal Year Annual Research Report
Quantitative estimation method for optimum auxiliary and timing of subjects in welfare - care technology
Project/Area Number |
15K16404
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
井上 淳 東京電機大学, 未来科学部, 助教 (20609284)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 福祉機器 / リハビリテーション / 残存能力 / 杖歩行訓練 / 下肢装具 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢化が進む日本では、個人の状況に沿った福祉機器、リハビリ機器が必要とされてきている。しかしながら、現状では高齢者や障碍者の筋力や関節可動域といった,残存能力に対応した機器の定量的選定手法が確立されていない.さらに,機器による必要な補助量は,動作の間,常に一定値で必要なわけではなく,体の部位ごとに必要なタイミングも異なる.本研究では,応募者が今まで研究してきた計測が容易なパラメータのみを用いた筋活動の推定,及び筋活動量変化原因の推定手法を時系列的な変化にも対応させることで,「福祉・介護支援機器における,補助の最適量及び最適タイミングの定量的な推定手法の確立」を行うことを目的とした。 具体的には、歩行中の補助具の補助量、および補助具から人体へ与える影響量を表す評価指標を構築し、歩行器や装具の評価と性能の向上を含む研究を行ってきた。その結果として、全く新しい形状の杖歩行訓練機の開発に成功し、現在は企業と協力して実用化を目指している。また、下肢装具に関しては、曲がる部分が今まで存在しなかった足底部に関節を設ける方法で、支えるべき歩行相では支えて、自由に動かすことが必要な歩行相では動きを阻害しない足底部を作ることに成功し、大幅な歩行能力の向上を図った。 これらの新しく開発した福祉・介護支援機器はどちらも最適なタイミングで補助を行うということを目的として開発されたものであり、今までの支援機器と比較して使用者の残存能力を活かす機器となっている。
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