2017 Fiscal Year Research-status Report
体育授業におけるハードル走の3次元的技術評価指標の開発
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15K16432
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Research Institution | Sendai University |
Principal Investigator |
柴山 一仁 仙台大学, 体育学部, 講師 (50634060)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 踏切動作 |
Outline of Annual Research Achievements |
体育授業などの指導現場では,指導者の経験だけでなく,科学的根拠に基づく適切な評価を行う必要がある.しかし,これまでの体育授業を想定したハードル走に関する研究では,踏切脚などの3次元動作を含む分析は行われておらず,ハードル走技能向上のための科学的エビデンスが十分に得られていない.熟練者と未熟練者の動作を3次元的に分析し比較することで,ハードル走技能向上に重要な技術ポイントを明らかにできる.そこで本研究では,体育授業におけるハードル走技能向上のための技術的要因を3次元的に明らかにし,新たな技術評価指標を作成することとした. 昨年度までに収集した熟練者および未熟練者のハードリング動作に関するキネマティクスおよびキネティクスデータから,熟練者のハードル走動作の特徴について検討した.その結果,熟練者と未熟練者の間には,踏切支持期における踏切脚の動作と地面反力に大きな差がみられることが明らかとなった.現在,これらのデータをもとにハードル走の技術評価チャートを作成し,そのチャートに基づいた指導プログラムの有効性について検証を行っているところである。また,得られたデータをもとにした論文を執筆中であり,今年度中に学会発表および投稿を予定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データの計算方法に関していくつか修正すべき項目があったものの、修正を終え、現在は概ね当初の予定通り研究が推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画に沿って研究を進めていく。最終年度ということもあり、外部への研究結果の公表方法について検討しているところである。
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Causes of Carryover |
国内学会に研究発表のため参加する予定であったが、他業務により参加できなくなったため。
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