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2016 Fiscal Year Research-status Report

指導教員の「省察」に着目した体育科模擬授業の指導の方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K16435
Research InstitutionMukogawa Women's University

Principal Investigator

村井 潤  武庫川女子大学, 文学部, 講師 (90610890)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords問題の設定 / 問題の枠組み / ショーン
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、小学校教員養成段階において体育授業に関わる「問題の設定」を行う力を身に着けさせる指導の在り方を検討するために、「1.指導教員の『問題の枠組み』」と「2.学生の『問題の枠組み』の組み換え指導の実態」を明らかにすることが必要である。
平成28年度は研究計画通り、「1.指導教員の『問題の枠組み』」及び「2.学生の『問題の枠組み』の組み換え指導の実態」についての資料の収集を行った。収集した資料は、指導教員が模擬授業中に作成した観察録と模擬授業後に学生が協議会においてホワイトボードに記入した模擬授業の「問題」についての記述及び協議会での指導教員の指導のビデオ映像であった。調査した模擬授業数は4年生20回分、2年生16回分の計36回分であった。
調査と並行して、収集した資料の電子化を行った。なお、平成27年度に電子化できなかった資料を優先して電子化し、研究の遅れを修正した。
また、「1.指導教員の『問題の枠組み』」を明らかにするために、指導教員の観察録の分析を行った。観察録の分析は、意味文節化した記述を帰納的に分類した。分析の結果、大学教員が設定した「問題」は最終的に11の項目に集約された。11の項目とは、「授業計画」「位置関係」「学習規律」「教師」「学習者」「運動」「教育内容」「方法」「危険な場面・状況」「教師観」「大学生としての学習に対する態度」である。これらの項目に含まれる「問題」の多様性には差があり、特に「教師」について、多様な「問題」が設定されていた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成28年度は、収集した資料のうち、指導教員の速記録を帰納的分類法で分類し、指導教員の「問題の枠組み」を明らかにすることが主たる研究活動であった。この指導教員の「問題の枠組み」をおおむね計画通りに明らかにすることが出来たため。また、継続して収集した資料の電子化もおおむね計画通り行うことが出来たため。

Strategy for Future Research Activity

平成29年度は当初の計画通り、まず、学生の「問題の枠組み」を明らかにする。学生の「問題の枠組み」は、すでに収集した資料を分析することで明らかにする。分析の対象は、学生が協議会の際に記述した記録用紙及びホワイトボードの記述とする。この結果と、平成28年度に明らかにした指導教員の「問題の枠組み」を比較し、その違いを明らかにする。指導教員と学生の「問題の枠組み」の差を明らかにしたのち、指導教員はどのような学生の「問題の設定」に対して指導を行っていたのかを明らかにする
これらの分類の結果は研究協力者による「仲間同士での検証」を行う。このことから、研究協力者との連絡を密にし、「仲間同士での検証」が円滑に進められるようにする。
平成28年度は、研究の成果をまとめ、学会発表を行った。平成29年度では、研究の成果をまとめ、学会発表を行うとともに、学会誌に投稿する。

Causes of Carryover

本研究では、収集した資料のうち、指導教員の指導内容の逐語録を作成するためにアルバイトを雇用した。平成27年度の余剰金は、そのアルバイト賃金に充填した。平成28年度に余剰金が生じた理由は、学会の開催場所が近隣県であったため、旅費が安く済んだことと、研究協力者との打合せを学会時に行ったため、個別の打ち合わせ旅費を計上する必要がなくなったためである。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究の成果を学会誌に投稿するためには、研究協力者と綿密にその成果を検討する必要がある。その為、平成28年度の余剰金は、研究結果の「仲間同士での検証」と学会誌に投稿する際の打ち合わせを行う為の旅費に充填する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 体育科模擬授業における大学教員の「問題の設定」に関する事例研究2016

    • Author(s)
      村井潤
    • Organizer
      スポーツ教育学会第36回大会
    • Place of Presentation
      和歌山大学
    • Year and Date
      2016-10-29

URL: 

Published: 2018-01-16  

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