2017 Fiscal Year Annual Research Report
Characteristics of limb motions associated with generating angular momentum and balance maintenance in pirouette ed dehor in classic ballet
Project/Area Number |
15K16446
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
井村 祥子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (30586699)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Angular momentum / Classic ballet / turn / IAA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間において,片脚爪先立ち回転動作であるピルエット・アン・デオールの動力学的解析を行う研究について5割程度終了することができた.ワガノワメソッドにてクラシックバレエの訓練を受けたプロバレエダンサー15名を対象に,ピルエット・アン・デオールのパフォーマンスのモーションキャプチャ―を行った.運動課題として,自身が審美性を重視してできる回転数まで行うこととした.15名のうち,片脚回転中の動作分析が可能な回転数である5回転以上を行うことができた8名のダンサーを対象に現在分析を進めている.本研究期間においては,上半身の角運動量を増加させるための動力学的解析についての成果をまとめ,第68回日本体育学会大会にて発表した.研究結果では,主に下記のことが分かった.①左右の上肢の水平内外転トルク発揮によって上半身の角運動量が増加する.②左右の上肢の鉛直軸周りの角運動量は,腕の水平面内の回転時の初期に上胴の右回旋トルクが発揮されることによって増加する.③腕の水平面内の回転時の後半は,運動依存力によって上体の角運動量が増加する.④1-3回転においては,上体の角運動量の増加に関してトルク発揮の貢献が大きいが,回転数が上がるにつれて運動依存力の貢献が大きくなる.特に4回転以降は運動依存力とトルク発揮による角運動量生成への貢献がほぼ同じ割合となる.これらの結果と,前回の科研費において調査したプロバレエダンサー(回転数が3回転までの者)の結果と比べて専門国際誌(英文)への投稿のため草稿を準備中である.現在全身の角運動量についての動力学的解析を行っている.片脚立ちバランス時の調整機構を調査するため,補助データも計測した.
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