2015 Fiscal Year Research-status Report
動作が不確定なドロップジャンプにおける先行的制御メカニズム
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15K16463
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
飯田 祥明 上智大学, 文学部, 講師 (40711172)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ジャンプ / 着地 / 先行的制御 / バスケットボール / 球技 / 予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】運動の巧みな遂行には、次に行う動作に応じた適切な準備が重要である。球技をはじめとする対人スポーツは時々刻々と周辺状況が変化するという特徴を有し、次に行うべき動作が不確定である(選択肢が複数ある)場面が多い。それにもかかわらず、多くのスポーツにおいて競技成績を左右するジャンプ動作に関しては、動作内容が確定された条件でのジャンプが研究対象とされてきた。本研究は、ドロップジャンプ動作(着地からのジャンプ)を用い、着地後の動作が不確定な状況におけるドロップジャンプ動作※の制御メカニズムを明らかにすることを目的とする。 【研究実績】平成27年度においては、実験システムの構築、実験の実施および論文による発表をおこなった。 ①動作が不確定な状況でのドロップジャンプ動作においては、2つの動作選択肢に対して中間的な運動準備がなされていることを示唆する結果が得られた(不確定条件でのジャンプにおける中間的運動準備)。 ②不確定な状況で優れたドロップジャンプパフォーマンスを発揮するには、ジャンプに先行する滞空中において下肢関節の姿勢や筋活動量を動作確定時に近付けるよう調節・修正することが重要であるという結果が得られた(不確定条件での優れたジャンプパフォーマンスのための運動制御)。 ③不確定状況でのジャンプを多用するバスケットボール選手は陸上競技選手と比較して、接地直前に動作の変更を要求された際のジャンプにおいて優れたパフォーマンスを発揮できることが示された(不確定条件でのジャンプ動作における専門競技経験の影響)。この知見は平成27年11月に学術誌「バスケットボール研究」にて公表されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では平成27年度において実験を完了することを予定していたが、実際の進捗は論文による知見の1部の公表という段階まで完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、専門競技経験の影響以外の「不確定条件でのジャンプにおける中間的運動準備」と「不確定条件での優れたジャンプパフォーマンスのための運動制御」についても国内外の学会大会や学術誌にて公表していく計画である。
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Research Products
(1 results)