2016 Fiscal Year Annual Research Report
Athlete support systems using genetic characteristics
Project/Area Number |
15K16467
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
菊池 直樹 日本体育大学, 体育学部, 助教 (10739478)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 遺伝子多型 / アスリート / パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、遺伝子多型と競技パフォーマンス、さらに競技パフォーマンスに影響する体力要素および損傷リスクなどのより詳細な表現型との関連性を明らかにすることであった。研究期間中では、筋力や持久力の遺伝率についてレビュー論文として投稿しScansinavian Joural of Medicine and Science in Sports誌に受理されている。また、一塩基多型に着目し、主にACTN3R577X多型、MCT1T1470A多型を中心に解析を進めた。その結果、陸上競技選手1000名以上を対象としてACTN3遺伝子R577X多型との関連性を検討した結果、競技種目の距離が短いほど(100m>10000m)RR型もしくはRX型が多いという傾向が見られた(Kikuchi et al., EJSS 2017)。また、乳酸の取り込みに関連するMCT1遺伝子T1470A多型とレスリング選手(n=199)の競技実績との関連性を検討した結果、乳酸取り込み能力が優れていると報告されて入るAA多型は、一般の対象者(n=649)比較して頻度が高かった。さらに、49名のレスリング選手を対象に、間欠的運動時の血中乳酸濃度を検討した結果、運動中の血中乳酸濃度が有意に低かった(Kikuchi et al., IJSM 2017)。これらの研究結果は、今後遺伝情報を活用した運動•トレーニング指導に応用できると考えられる。
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Research Products
(6 results)