2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the scale and the gradual coaching methods of ball possession skill based on knacks by soccer experts
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15K16472
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Research Institution | Biwako Seikei Sport College |
Principal Investigator |
山田 庸 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 准教授 (70711753)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ボールポゼッション技能 / 評価尺度の構成 / 信頼性 / 妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに行った他者評価によるボールポゼッション評価尺度を構成するために,他者評価によるボールポゼッション技能評価の信頼性および妥当性を検討した.43名の大学サッカー選手を対象に,4vs2のボールポゼッショントレーニングを実施させ,先行研究で得られた判別力の高い9項目を組テストとして再構成した,評価者による評価尺度を行い,技能評価項目および総合得点の信頼性妥当性の検討を行った. その結果,すべての項目で再テスト信頼性および評価者間信頼性が確認された.妥当性では,各技能のうち「動いて,パスコースを作っている」「わざと浮かせたパスを出す」「パスの乱れ」「DFの動きの逆をとるぱすができる」の4項目で妥当性が示された.他方で単独で妥当性を満たさない項目も見られた.また,9項目すべての合計得点および標準得点合計で妥当性が示された.発現する技能の頻度が少ない項目があることから,総合得点を用いた評価が妥当であることが示された. 技能評価の中で,データ入力システムCODAを活用しiPadをもちいた技能評価入力方法を実践した.タブレット入力により技能評価の即時性と汎用性が高まった. 本研究成果を,日本体育学会第69回大会にて,「大学サッカー選手におけるボールポゼッション技能の評価方法の検討」というタイトルでポスター発表を行った.発表質疑の中で評価者の専門性が課題として示された.発表は好意的に受け入れられた. 本発表は,当学会測定評価分科会ポスター発表第1位に選ばれ,表彰された. 本研究で示された9つの項目をトレーニング課題としたトレーニングプログラムを作成し,大学サッカー選手に実践し,選手の反応や効果を検討した.技術戦術のトレーニングであることから一定の期間が必要ではあるが選手によっては技能の向上が見られた.
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Research Products
(1 results)