2016 Fiscal Year Research-status Report
「薬局を活用したセルフメディケーション推進の教育プログラム」の構築と有効性の検証
Project/Area Number |
15K16505
|
Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
舘 知也 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (80618447)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 薬局 / セルフメディケーション / 教育プログラム / 健康サポート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、健康情報拠点である薬局を活用したセルフメディケーション推進のための新しい教育プログラムを構築し、ランダム化比較試験によりその有効性を検証する。教育プログラムの有効性を明らかにすることができれば、その普及により、地域住民は積極的にセルフメディケーションを行う意識を持つようになり、地域に密着した健康情報の拠点である薬局において一般用医薬品等の適正な使用に関する助言や健康情報に関する相談、情報提供等を享受するようになると考えられる。究極的には、セルフメディケーションを通じて国民の予防・健康管理の推進や医療費抑制が期待される。昨年度は、本教育プログラムを構築するための基本的資料・情報を収集することを目的として、岐阜市の薬局を対象に、薬局で提供するセルフメディケーションや健康サポートに関するサービスの内容と実施状況、薬局管理者のサービスに対する意識、およびサービスの実施要因について実態調査を行った。本年度は、アンケート調査結果にもとづき、薬局の各種サービス内容のデータベース化を行った。また、研究代表者らは、セルフメディケーション教育の一環として、一般用医薬品・健康食品等の購入時におけるお薬手帳の自発的利用をめざした患者教育の構築とその有効性をすでに明らかにしており、セルフメディケーションにおけるお薬手帳利用の本手法を取り入れた「薬局を活用したセルフメディケーション推進の教育プログラム」を構築し、来年度に実施する予定であるランダム化比較試験にむけて準備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に実施を予定していた「薬局を活用したセルフメディケーション推進の教育プログラム」の構築をある程度実施することができたことから、本研究課題はおおむね順調に進展しているといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画書の予定通り、「薬局を活用したセルフメディケーション推進の教育プログラム」の有効性をランダム化比較試験により検証する予定である。
|
Causes of Carryover |
当該年度開始当初は統計ソフトの金額が不明であったこともあり、若干次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
ランダム化比較試験の実施のための費用として予定している。
|
Research Products
(2 results)