2017 Fiscal Year Research-status Report
青少年の受験期における身体活動量変化の実態と身体不活発化を抑制する支援モデル提案
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15K16508
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
内藤 隆 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (50600946)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 受験生 / 青少年 / 身体活動 / 座位行動 / 運動不足 |
Outline of Annual Research Achievements |
受験生の身体活動および生活習慣の実態を明らかにするため,研究協力先の学習塾をフィールドに活動量計を用いた身体活動量測定,生活習慣アンケート,受験生へのインタビュー調査などを実施し,これらの成果の一部を学会で発表をした. 受験が近づくにつれ運動実施頻度が低下し,座位行動は増加傾向にあった.さらに夜遅くの食事や間食,夜更かしの頻度は高まる傾向が見られた.適正な身体活動量の保持のみならず,食事や睡眠の適正化など,生活習慣に関する教育および支援が必要であると考えられる. 受験生の身体不活動を抑制する支援モデルのひとつとして,学習者の座り過ぎや運動不足の解消,学習効率の向上を身体面からサポートすることを目的とした身体運動プログラムを学習塾で実施した. 次年度は,その効果測定も進める予定で,学習の場において,運動指導の専門家が関与せず,短時間の身体運動プログラムが学習者の利益のために実施される仕組みづくりを進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果をもとに,次年度は研究フィールドを拡大し,受験生の身体活動量,生活習慣に関する調査を広く行っていく.
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果も踏まえ,次年度は公立・私立の中学校・高校と連携し,受験生への大規模な調査を実施する(6月・11月).データ数が大量になるため,データ入力等の一部を外部委託し,データ処理がスケジュールどおり進行するようにする. 本調査で得た各校のデータを協力校にフィードバックするとともに,受験生の身体活動量および生活習慣に関する分析報告書の作成し,受験生への支援モデルも提示していく予定である.
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Causes of Carryover |
研究期間を1年延長し,受験生への身体運動プログラムの効果測定と身体活動および生活習慣調査を対象を広げて実施するため.次年度使用額の83万円の内訳は,アンケート調査70万円,学会発表3万円,報告書作成10万円の予定である.
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