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2015 Fiscal Year Research-status Report

臨床疫学的手法を用いた地域行政向けフレイル・サルコペニア発症予測支援ツールの開発

Research Project

Project/Area Number 15K16518
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

栗田 宜明  福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (80736976)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsサルコペニア / フレイル / 臨床疫学 / 加齢・老化
Outline of Annual Research Achievements

1、フレイル・サルコペニアの検出に関する先行文献のレビュー
(1)フレイルのスクリーニングのための質問票で、国内外で開発されているものがあるかどうか、PubMedで検索式を組み合わせて調査した。その結果、海外ではPRISMA-7、FiND質問票、FRAIL質問票、INTER-FRAILの質問票などが開発されていることがわかった。国内では、基本チェックリストを用いてフレイルのスクリーニングを試みた研究があることがわかった。しかし、臨床疫学的手法を用いた予測ツールとしてはほとんど文献が見当たらなかった。
(2)サルコペニアのスクリーニングのための質問票を、同様に PubMed で検索式を組み合わせて調査した。その結果、海外ではSARC-F質問票が提唱されていることがわかった。下腿周囲長・年齢・性別・握力でサルコペニア診断を予測する方法もあることがわかった。

2、臨床疫学的手法を用いた、フレイル・サルコペニア診断の支援ツールの開発
1、を踏まえて運動器・内科・尺度の専門家が集まり、一般健診(血液検査)や質問項目の策定を行い、福島県内の特定市町村で健診を行った。そのうち、評価が可能であった後期高齢者291名については、サルコペニアに該当する一般住民がいなかったことが判明した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究課題を推進するに当たり、特定市町村の地域で行われている健診とジョイントした。この結果、参加者は概して健康な方が中心となったため、研究課題の評価が困難となった。これがやや遅れた理由と考える。

Strategy for Future Research Activity

今後セッティングや対象者を修正して、研究課題を進める必要がある。理学療法の専門家などにコンタクトを取り、運動器疾患で通院される病院をセッティングとして、研究課題を進める計画を実行中である。この場合の方が、より高い有病割合が期待できるためである。ここから、フレイル・サルコペニア検出のための臨床疫学研究を行い、その後、一般地域で評価する枠組みを検討中である。

Causes of Carryover

一般住民を対象としたフレイル・サルコペニアの調査研究をするに当たり、地域中核病院の協力を得ることができた。そのため、当該調査に係わる旅費・人件費・謝金が生じなかった。また、診断に必要なバイオインピーダンスが当該病院に備わっており、今年度に限っては購入の必要性が生じなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度は、整形外科病院に通院中の運動器疾患の患者を対象として地域住民に応用できるサルコペニアの調査研究を計画している。バイオインピーダンスの機材が当該病院に備わっていないため、購入する。当該調査に係わる旅費・人件費・謝金を支出する予定である。

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Published: 2017-01-06  

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