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2015 Fiscal Year Research-status Report

認知機能の維持・改善に対する新たな運動手法の確立

Research Project

Project/Area Number 15K16535
Research InstitutionHyogo University of Health Sciences

Principal Investigator

宮本 俊朗  兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 講師 (30709340)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords認知症 / 脳由来性神経栄養因子 / 骨格筋電気刺激
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、社会的な問題となっている認知症の予防・改善に対して新たな運動様式である骨格筋電気刺激法の有効性を検証することを目的としている。平成27年度の研究計画では認知症関連因子である脳由来性神経栄養因子(以下、BDNF)の発現量に有効な骨格筋電気刺激法の刺激プロトコルを作成することである。対象者を健常男性13人(平均年齢20.7±0.6才、BMI 20.8±2.3)として20Hz、4Hzの2条件の骨格筋電気刺激を30分間実施し、安静を継続するコントロール群と比較を行った。アウトカムは実施前、実施直後、実施後30分後での認知機能検査(ストループテスト、ウィスコンシンテスト、数字順唱、逆唱テスト)、血液検査(血糖、乳酸、BDNF、IGF-1)とした。4Hz、20Hzの条件ともに骨格筋電気刺激によってコントロール群と比較して乳酸が有意に高値を示すとともに(コントロール 1.5±0.3 mg/ml 20Hz 2.6±0.6 mg/ml 4Hz 2.9±0.8mg/ml)、血糖値は実施直後に有意に低下した(コントロール 87.3±6.7 mg/ml 20Hz 88.1±7.5 mg/ml 4Hz 80.8±6.9mg/ml)。しかしながら、ストループテスト、ウィスコンシンテストともに認知機能検査の有意な改善が得られなかった。また、採取した血液検体は血漿、血清ともに冷凍保存しており、現在、BDNFとIGF-1の解析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

計画当初はBDNF、IGF-1ともに血液検体の解析には京都大学に依頼することとなっていたが、研究代表者が自ら解析を実施することに変更し、京都大学より解析手法の手ほどきを受けていたため、BDNF、IGF-1の解析に遅れが生じている。データの採取は完了しており、BDNF,IGF-1の解析のみに遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度の結果から、骨格筋電気刺激の認知症に対する有効性をBDNFの観点から検討し、有効なプロトコルの作成を進めることとする。また、平成28年度の計画では、計画当初は有酸素運動と骨格筋電気刺激の比較を実施する予定であったが、近年、注目されている認知課題と有酸素運動を同時に実施する多重課題運動に対しても比較検討することとしている。これらを比較することにより、認知症予防に対してより有効な運動手法を明確にすることが可能となる。

Causes of Carryover

BDNF、IGF-1の血液検体の解析が遅れており、そのため未使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度使用額はBDNF、IGF-1の血液検査に必要な試薬等の購入費用に充当する予定である。また、翌年度請求額も同様に、数種の運動条件における血液解析を比較するため、主に同様の試薬等の購入費用に充てる予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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