2015 Fiscal Year Research-status Report
現代哲学における特異性概念の探究――ナンシー哲学研究から出発して
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15K16613
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
柿並 良佑 山形大学, 人文学部, 講師 (40706602)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 哲学 / 共同体 / 現代思想 / 存在論 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は基礎文献読解と資料調査にあてられた。春季休暇期間を利用してフランスに滞在し、パリの国立図書館での資料調査を行った。また滞在中、ストラスブールにも赴き、哲学者ジャン=リュック・ナンシーとの対談を行い、次年度以降の共同研究体制の基礎とすることができた。 研究成果の公開は出版が遅れたため、次年度になされる。 主眼である「特異性」概念をめぐってはフェリックス・ガタリらの用法に注目し、研究協力者と企画している論集に向けて準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成果を公開する予定だった論集の刊行が遅れているため、活字媒体の発表は次年度にまたがることになった。 スケジュールの調整のためフランスでの調査が年度末となり、研究の立ち上がりがやや遅れたが、次年度以降の計画に支障をきたすものではない。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は早期に在外調査を行うとともに、海外研究者との連携をさらに強化する。シンポジウムへの研究者の招聘についても具体的な計画を行っていく。
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Research Products
(1 results)