2015 Fiscal Year Research-status Report
環境における表現の可能性-グローバル時代における作品テーマ及び表現の展開-
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15K16661
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
臼井 英之 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 研究員 (70644574)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 環境芸術 / グローバル |
Outline of Annual Research Achievements |
①ベネチアビエンナーレ2015の視察:国外における国際展の現地視察は、グローバルな視点で自身の作品について考え直すための最も重要な研究活動として位置付けている。今回の視察で、現代美術は西洋美術の文脈上にあるということを再認識し、今後の自身の作品コンセプトを明確にし、表現方法を追求していくことにつながった。 ②水田環境を利用した作品制作:福島県の水田で、水田環境を利用した作品制作のための実験を試みた。装置を土中に沈め、水面に空気を出現させる実験で、土木技術および照明技術の必要性が明確になった。今後の制作技術の向上につながる、有意義な実験となった。 ③英語力の向上及び制作に必要とされる資格取得:英語力の向上を図るため、英語教材スピードラーニングの受講、英語によるART情報誌Flash Artの定期購読を行っている。また、制作時に必要となる、第2種電気工事士の資格取得を目指している。(本年度6月に開催される試験に出願済みである)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベネツィアビエンナーレ2015の視察では、当初予定した以上の作品を見て回ることができ、現代に生きる作家が掲げるテーマ、表現手法を俯瞰することができた。 実制作においては、信頼のおける業者(金属加工、アクリル加工、水景演出、照明演出)との関係を築くことができ、作品クオリティ及び制作スピードが向上している。 英語力向上のためのスピードラーニングの受講が、予定以上に速いペースで効果的に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
グローバルな視点で作品制作を行うために、他国の社会背景や歴史、宗教をより深く知ることが重要である。そのために、最新の世界情勢を把握するため、偏見なく多角的に海外のニュースに目を向けることに努める。今年はリバプールビエンナーレの視察を行い現代美術から世界の表現者の動向やテーマ、表現手段を知りに行く。 私自身の制作は現在2作品を制作中である。今年度中に発表することを念頭に置いている。
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Causes of Carryover |
1.作品制作に必要なアクリル加工業者と金属加工業者への発注確定が年度をまたいでしまったため、請求書の発行が次年度になってしまったため。 2.屋外での大規模な展示を行わなかったため、謝金の発生がなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
各業者への支払い及び作品制作費および次年度の作品発表に伴う謝金等へ補填します。
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Research Products
(1 results)