2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on arts and literature and their succession among court nobility in the late Middle Ages and early modern period, with a focus on the Asukai family
Project/Area Number |
15K16683
|
Research Institution | Shigakukan University |
Principal Investigator |
日高 愛子 志學館大学, 人間関係学部, 講師 (20706741)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 中世 / 近世 / 和歌 / 蹴鞠 / 飛鳥井家 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の最終年度にあたる本年度は、飛鳥井雅庸・雅章・雅豊の三代に関する歌道相伝・蹴鞠相伝関係資料について調査し、相伝をめぐる人的交流とその時期について整理することを第一の課題としていた。そのため、近世前期における飛鳥井家の和歌に関する資料について整理し、データベースを構築するために、研究協力者の協力のもと、詠草資料のデータ入力作業を行った。また、蹴鞠相伝にかかる史料について、史料を蒐集し、調査を実施、それらのデータをまとめる作業を行った。しかしながら、蹴鞠資料については未だ渉猟できたとは言い難い状況にあり、引き続き蒐集・整理にあたり、和歌との関係についても考察を深めていきたい。 また、当初の研究計画では、飛鳥井雅庸の詠草として京都女子大学に蔵される『雅庸卿御詠草』の調査分析を実施する予定でいたが、諸事情により実行することができなかった。今後、引き続いて調査研究を行いたい。その他の詠草資料については、可能な限り蒐集・調査し、整理できたものと考える。 加えて、本年度は、地方史料による人的ネットワークの解明を研究課題としていた。佐賀での調査を進め、シンポジウムで発表を行った。また、当初は予定していなかったが、研究拠点が鹿児島に移ったため、中世末期から近世後期にかけての薩摩と飛鳥井家との関係を物語る資料群について調査を進めた。未整理・未発表の資料に関しては、引き続き精査し、その研究成果を随時発表していく予定である。
|
Research Products
(5 results)