2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K16744
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
横森 大輔 九州大学, 言語文化研究院, 助教 (90723990)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 中断節構文 / 会話分析 / 名詞修飾節 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、主に名詞修飾節による中断節構文の分析に取り組んだ。名詞修飾節による中断節構文の発話事例(「ていう(という)」ないし「みたいな」でマークされた節が、主節を伴わずに単独で発話を構成しているもの)の収集を前年度から引き続き実施し、「ていう(という)」による中断節構文45例、「みたいな」による中断節構文69事例のコレクションを作った。前年度に行った予備的分析を発展させ、10月に日本英文学会九州支部第69回大会シンポジウムにて発表を行った。 加えて、中断節構文と関連のある諸現象についても研究を実施し、相互行為の中の発話ユニット構築という一般的問題について理解を深め、研究上の展望を得ることができた。 さらに、分析作業と並行して、会話データベースの拡充および整備も前年度に続いて行った。会話分析の基礎的知識を有する学部生・大学院生を中心にアルバイトを雇用し、新たに収録されたデータ(対面会話)約5時間分および前年度までに収録を行っているデータ(電話会話および対面会話)の文字化作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
名詞修飾節の中断節構文の分析成果を日本英文学会九州支部大会にて発表した。また、関連する諸現象についても研究を実施し、相互行為の中で発話を構築することについて論点を整理し、研究手法を精緻化することができた。構築している会話データベースは唯一無二のものであり、残りの研究期間において大いに活用されることが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
名詞修飾節による中断節構文の分析について論文にとりまとめて学術誌に投稿する。 名詞修飾節によるもの以外の中断節構文の事例収集および分析を実施する。
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Causes of Carryover |
3月にデータ文字化のアルバイトを実施する予定だった分に関して、学生のうち1名が急遽都合が悪くなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に実施するデータ文字化作業を増量する。
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Research Products
(3 results)